クラウド利用料金は来年3月まで無料
Ringはアプリの使い勝手にもこだわっている。特徴はインストールの簡単さで、iOS/Android向けのアプリをダウンロードし、設置場所を登録し、デバイスの追加選択をし、各機器に用意されたQRコードを読み取るだけで済むという。1アカウントに紐付けられる登録住所は10ヵ所まで。1住所あたりのカメラの台数は制限なし。アクセス権も柔軟に設定できる。録画データを見るにはRingプロテクトプランに契約する必要があるが、発売後2023年3月31日までは無料で使える。自動で有料プランに引き継がれることはなく、以降は1台単位で契約するベーシックプランが月額350円(年額3500円)、1住所ごとに契約するPlusプランが月額1180円(年額11800円)に再契約する必要がある。4台以上であればPlusプランのほうが安価になることに加え、延長保証が付くというメリットもある。
訂正:1アカウントに登録できる住所/機器の情報を正確なものに修正しました。(2022年4月18日)
モーション検知するゾーンは最大3エリアをアプリで自由に決められる。玄関先などで余計な通知が来ないようにする使い方のほか、子供が寝ているベッドの状態に絞って状況を把握したいといった使い方が可能だ。また、室内置きした際に、見せたくないエリアがあればそこを黒枠で隠せる「プライバシーマスク」機能もある。
通知では右側にスナップショットをつけ、かつ「ベル」アイコンの有無などで、緊急の告知かどうかを区別もしやすくしている。録画データは最大60日間保持され、必要に応じてダウンロードしてローカルに保存できる。録画内容は、タイムラインをスワイプすることで確認でき、「モーション」検知や「呼び出し」など、どの種類の録画化を見出し付きで区別しやすく整理している。防犯対策として、アプリからサイレンを鳴らす機能も持つ。米国では地域包括防犯アプリなどを提供しており、不審な動画を近隣でシェアする機能などもあるという(日本での対応は未定)。
設定用のRingアプリとは別に、Alexa用のRingスキルも用意されている。AmazonのEcho Show 15などスマートディスプレーと連携すればダッシュボード上に複数カメラの映像を一覧表示するなど、さらに快適に通話や通知の確認ができる。モーション検知の通知や通話についてはディスプレーを持たないEchoスピーカーでもできるが、Fire TVではマイクなどの仕様制限によってRingと連携できる機器とそうでない機器があるという。具体的には最新のFire TV Stickでは対応可能だが、Fire TV Cubeや先日発売されたFUNAIのFire TV対応テレビでは利用できないという。