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最高峰性能の小型マシン「Mac Studio」に新iPhone SE/iPad Air登場! 2022年春のApple Event 第35回

「iPhone SE(第3世代)」は買いか?見送りか? 判断のポイントを探る

2022年04月02日 12時00分更新

文● 井上 晃 編集●飯島恵里子/ASCII

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ドコモの「いつでもカエドキプログラム」を利用した場合、23ヵ月目に返却すると、3万3310円で利用できる

2年利用で3万円台は手頃

 そして、なんだかんだ言いながらも、やはりコストパフォーマンスの高さを考えるとiPhone SE(第3世代)の魅力は確かに大きい。Apple Storeオンラインでは、64GBモデルで5万7800円、128GBモデルで6万3800円、256GBで7万6800円だ。

 これがiPhone 13シリーズならば、最安の「iPhone 13 mini」でも128GBで8万6800円~となってしまう。長期利用を前提にすると64GBの選択が現実的ではないと仮定して、128GB同士で比較しても、そこには2万3000円の差がある。これについて「それなら上位を――」と捉えるか、「それだけでも節約できるなら」と感じるかは人それぞれだろう。

 ちなみに、大手キャリアの返却を前提とした端末購入プログラムの類を利用すれば、iPhone SE(第3世代)は、実質3万円台の負担額で利用できることになる。市場としては、一部iPhoneシリーズの投げ売りが問題視されつつある時代ではあるが、それでも「2年間、本体代金が実質3万円台で、A15 Bionic搭載のiPhoneが使える」と聞けば、十分にお得に感じられる。

 ちなみに、iPhone SE(第3世代)は、SEシリーズとしては初めて5G(サブ6のみ)に対応した。5G対応そのものは大きな訴求力にならないだろうが、5G対応プランが普及した昨今では、新プランへの契約変更時に端末が5G対応していないと困ることも出てくる。ひとまず5G対応を果たしているという点で、多くの場合心配せずに選べるという安心感は購入検討者の背中を押すだろう。

 もちろん、細かいことを言えば、SE(第3世代)では「MIMO」の技術仕様が13シリーズの4x4とは異なり、2x2だったりはするので、最高通信速度には差が出てくるのかもしれない。しかし、本当にギガビットクラスの「5G」が至る所で使えるようになるまでには、まだまだ時間がかかるはずなので、しばらくはそこまで大きな影響も出ないはずだ。

 Appleにおける「SE」は「Special Edition」の略であるという通説がネット上には散見される一方、一般的に「Student Edition」として使われがちな略記であるという認識もある。ここで改めて言う必要すらないかもしれないが、それこそ新生活シーズンを迎える学生へのプレゼントとして「iPhone」の入門機を送りたいと考える場合、あるいは学生自身がiPhoneに初めて手を伸ばす場合などには、iPhone SE(第3世代)は、非常に魅力的な候補となるのではなかろうか。

 

筆者紹介――井上 晃
 フリーライター。スマートフォンを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway

 

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