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「iPhone SE(第3世代)」は買いか?見送りか? 判断のポイントを探る

2022年04月02日 12時00分更新

文● 井上 晃 編集●飯島恵里子/ASCII

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iPhone SE(第3世代)

 3月18日に新しい「iPhone SE」が発売された。「SE」を冠したiPhoneは、今回で3世代目。筐体サイズに前世代と大きな差はなく、チップセットを最新版に交換したマイナーチェンジモデルではあるが、希少なTouch ID搭載機として、そして安価なiPhoneの選択肢として、存在感のある一台だ。

 一方、iPhone SE(第3世代)の購入を検討するうえで、「いま本当にSEを選んで良いのか?」と悩む人も多いだろう。そこで本稿では、実機を触ってみたうえでのインプレッションを交えつつ、どんな人が同機を買うべきか・そうでないのか、と見定めるべきポイントをチェックしていきたい。

やはりTouch IDが使えるのは、iPhone SE(第3世代)ならでは

 「SE」といえば、iPhoneのなかでも“型落ち”世代の筐体を生かしつつ、新世代のチップセットを搭載することで、パフォーマンスを保証しながら安価に展開されるシリーズだ。ラインナップの中でも、独特の立ち位置にある。

 系譜を振り返ると、2016年3月に「5s」をベースにした初代SEが、2020年4月に「8」をベースにした第2世代が発売されてきた。“次は順当に、Face ID搭載の「X(テン)」以降の筐体が使われるのか”――という思いもあるなかで、2022年3月に発表された第3世代モデルは、前世代と同様に「8」をベースにした姿だったわけだ。

 生産コストにおいて都合が良いのか、あるいはアクセシビリティの観点からTouch IDを廃止することができないのか――など、8のデザインが踏襲された理由は推測するしかないが、とにかく「ユーザーがTouch ID搭載iPhoneを選ぶ権利」は、首の皮一枚を残した形だ。

 「どうしてもTouch IDが良い」という人は、これまで通りiPhone SE一択である。

iPhone SE(第3世代)では、従来機通り「Touch ID」が使える

 ただし、同じく3月にリリースされた「iOS 15.4」では、iPhone 12シリーズ以降の端末に限り、マスク装着時でもFace IDでロック解除や認証ができるようになっている。いま本当に「Touch ID」を理由に端末を選ぶべきかどうかは、特殊な理由がない限り、慎重に判断した方が良いだろう。

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