あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第214回
Hondaの最新ロードスポーツ「CBR400R」と「CBR250RR」を比較! どっちが乗りやすい?
2022年03月19日 12時00分更新
CBR400Rは安定感があって乗りやすい
まずはCBR250RRで練習。倒すことなく、エンストすることなく走らせることができて、スタッフはひと安心。続いてHonda本社近くの外苑周回路をグルグル。最初はクラッチを使っての変速動作をしてもらい、次にCBR250RRのオプションであるクイックシフターを使っての走行をしてもらいました。
「クラッチレバーを握らないで変速できるのって、とてもラクでいいですね! シフトダウンした際に回転数を合わせてバンバン音が出るのが楽しい!」と、ブリッピングしながらのシフトダウンにハマった様子。この機能はCBR400Rにはありません。
ということでCBR400Rにチェンジ。唯さんを後ろから見て偉いなぁと思うのは、停止時に右足でリアブレーキのペダルを踏んでいること。慣れてくると両足でペタっとしがちなんですよね。そして慣れてきたのか、徐々に様になってきたような。
「なんとなくですが、CBR400Rの方が安定感ある感じがします。あとあまりアクセルを捻らなくても発進するような。でも扱いやすいのはCBR250RRですね。それはきっと軽いからかな。運転もしやすいし、車体幅が狭いのもイイですね」。ということは、CBR400RよりCBR250RRの方が好みなのかな? と思いきや……。
「2台で最も違うと感じたのは音と振動ですね。CBR250RRの方が甲高くて音が大きいですし、振動も結構伝わってきます。一方、CBR400RはCBR250RRと比べて低めで、振動も少ない印象です」と五感の伝わり方を重視されている模様。その上で「買うならCBR400Rかな。見た目が好みですし、音と振動が気に入りました」というわけで、扱いやすさよりも見た目とサウンド重視でCBR400Rを選択するというではありませんか。扱いにくいとしても好きなバイクに乗るのが一番ですからね。
「クルマはライトウェイトスポーツが好きですけれど、バイクは大きい方が好みかもしれません。まだ2台しか乗ったことがないですけれど」というわけで、大型自動二輪免許を取得するしかないんじゃないの? と思ったスタッフ一同。またレインボーモータースクール和光に行きますか?(笑)
「排気量が150cc違うだけで、こんなに差があるんですね」と不思議そうに2台を見る唯さん。そして「バイクに乗ることが、こんなに寒いとは思いませんでした。夏は滅茶苦茶暑かったし。この乗り物は、バイクじゃなくて「倍苦」ですよ。想像を超えて辛かったです。でも久しぶりに乗車できて楽しかった! バイク欲しいなぁ」というと、暖かい紅茶で冷え切った体を温めながら、電車で帰路に向かいました。
【まとめ】CBR400Rは優等生だがツマラナイわけではない
取り残されたCBR250RR乗りの不肖は、ひとりCBR400Rと比較を始めてみました。街中を走ってみて両車の違いを一言で言い表すなら「ヤンチャなCBR250RR、優等生のCBR400R」といったところ。と書いてしまうと「CBR250RRはマトモじゃないのか!?」「CBR400Rはツマラナイのか!?」と思われるかもしれませんが、どちらもマトモで面白いバイクです。個人的には所有者ということもありCBR250RRを推したいところですが、CBR400Rの素直な性格も魅力的。
あとCBR400RにはHonda Ignition security systemというイモビライザーが標準搭載されていますが、CBR250RRには用意されていません(オプション設定あり)。出先でチェーンをかけられない時などに、イモビライザーがあると安心できます。ですのでバイクの性格も含めて遠出のツーリングをするならCBR400Rがイイんだろうなと思いましたし、街乗りがメインならCBR250RRの方がイイかなと。CBR250RRで高速道路を巡航すると、6速8000回転を維持しつづけないといけなくて、結構大変なんですよ。やっぱりバイクは倍苦と書きますね。
ということで、CBR400Rが気に入った唯さん。次は何に乗りましょうか? 今度は暖かくなってから取材をしましょう。

この連載の記事
-
第588回
自動車
都市型SUVの新定番! マツダ「CX-30」がもたらす新感覚ドライブ -
第587回
自動車
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体 -
第586回
自動車
今しか選べない“熱き”ガソリンSUV!マセラティ「グレカーレ」の真髄を体感する -
第585回
自動車
カッコいいワゴンは健在! アウディの新型「A5 Avant」は流麗なデザインと広々ラゲッジでアウディらしさを継承する -
第584回
自動車
「VEZEL e:HEV RS」は後出しズルい! と言いたくなるほどイイクルマだった -
第583回
自動車
採点方式が激変の2025年「日本カー・オブ・ザ・イヤー」最終決戦! 10ベストカー試乗会レポ -
第582回
自動車
BMW「X2 M35i」はカジュアルさとBMWらしさが高次元にバランスした日本にピッタリなSUV -
第581回
自動車
フォルクスワーゲン「ゴルフ GTI」はオトナになったボーイズたちに勧めたいぜいたくな1台 -
第580回
自動車
プジョーの新SUV「3008」はデザインでの購入者が大半! リゾートホテルのような内装とクーペフォルムが牽引する -
第579回
自動車
新型「プレリュード」は今のHondaを凝縮したハイブリッドスポーツの前奏曲だ! -
第578回
自動車
クラウン・エステートで車中泊体験! 「おもてなし」シートで過ごすぜいたくなドライブ体験 - この連載の一覧へ






















