"死にゲー"を生んだフロム・ソフトウェアの最新作

Xbox版はゲームの再開が最強に快適!?『ELDEN RING』プレイレビュー、高難度アクションと広大な世界に圧倒!

2022年03月29日 11時00分更新

文● イチえもん 編集●ASCII

 長いこと待ち望んでいた『ELDEN RING(エルデンリング)』が、2月25日に発売された。本作は、『デモンズソウル』や『ダークソウル』シリーズなど、ゲーマーの心を鷲掴みにするタイトルを多く手がけてきたフロム・ソフトウェアの新作アクションRPGとなる。

 ソウルシリーズのファンを自称する筆者にとって、フロム・ソフトウェアが生み出すタイトルは最高のご褒美であり、やりがいのある宿題でもある。エルデンリングが発売されてから筆者のゲーマー魂は熱く燃え続けており、現在は粉骨砕身の思いでプレイ中だ。

 本記事では、エルデンリングのプレイレビューをお届けしたい。

探索し甲斐のあるオープンワールドを採用

 エルデンリングの特徴は、ダークソウルシリーズの要素(高難易度、デスペナルティー、RPGなど)を受け継ぎながら、自由度の高いオープンワールドを採用していること。従来作は基本的に一本道だったのに対し、本作は"寄り道"の要素が多めだ。そこがダークソウルシリーズなどを含む従来作との違いといえる。

 「狭間の地」と呼ばれるフィールドには、ストーリーに関わるエリアだけでなく、ダンジョンも多数存在する。能力値(ステータス)の強化に必要な「ルーン」を獲得するために敵を討伐してもいいし、ボス戦に役立つ強力な装備を獲得するためにダンジョンを探索しても構わない。

本作の舞台は「狭間の地」。オープンワールドを採用しており、フィールドの規模は従来作以上だ

狭間の地を自由に探索。メインクエストに加えて、ダンジョンなども存在するため遊び応えは抜群だ

 探索中、「あ、こんなところにダンジョンが!」と何度も驚くことがあった。その驚きは喜びに変わり、もっと探索してみたいという欲が湧いてくる。ダンジョンを探索すれば美味しい褒美もあるうえに、何かを発見するという面白さもあるので、探索する価値はかなり高く感じた。

なんとなく探索していたらダンジョンを発見……なんてことも。こういう発見をすると妙に心が躍る

 もう1つの魅力は、オープンワールドに欠かせない移動手段だ。これまでは一本道だったため、1つのエリアを長く探索することが多かった。場合によっては強敵に苦戦して別のエリアに到達できずに詰んでしまうこともある。

 だが、本作は「祝福」と呼ばれる拠点を開放しておけば、開放済みの祝福に「ファストトラベル(移動)」ができるのだ。ほかのエリアに移動して新たな装備を手に入れたり、レベル上げに励むといったことが可能になり、敵が強すぎてなかなか進まないといった悩みは解消された。

世界各地に点在する「祝福」。祝福に触れると体力の回復はもちろん、能力値の強化などが可能だ。ただし、一度祝福に触れたらそれまでに倒してきた敵は復活する(ボスや一部の敵は除く)

開放済みの祝福に「ファストトラベル(移動)」が可能。強いボスに勝てずに心が折れそうになったら、別のエリアに行って強化に専念するのもアリだ

 前述した霊馬も探索時に役立つ移動手段であり、頼りになる相棒でもある。なんといっても移動スピードが速いのが最大のメリット。霊馬に乗りながら敵と戦えるので、状況によっては霊馬に乗ったほうが攻略がスムーズになることもしばしば。

 万が一やられそうになっても、霊馬に乗れば逃げられる。一旦戦闘から離脱し、装備を整えてから再挑戦するのも手だ。霊馬は、移動でも戦闘でも役に立つ最高の相棒といっても過言ではない。

霊馬・トレントはプレイヤーを支えてくれる相棒だ。広大なフィールドを探索したいときに役立つ。ちなみに、画像にある一筋の光はマップに記したタグだ

霊馬に乗りながらボス戦に挑める。もし危なくなったら逃げてもOK

 エルデンリング流オープンワールドには、重厚なダークファンタジーの世界を自由に探索できたり、各地に散りばめられた謎を発見できたりする。そして、攻略に役立つご褒美が眠っている。移動範囲もそうだが攻略の幅も広くなり、ダークソウルシリーズと一線を画すプレイが可能だ。

見渡す限りの絶景に心を奪われる。しばし戦いを忘れ、ふらふらとフィールドを散策するのも楽しい

 そのうえ美麗なグラフィックも相まって、エルデンリングの世界から抜け出せなくなるような深い没入感が得られる。これがエルデンリングの素晴らしい魅力である一方、時間を奪ってしまう恐ろしい部分でもあると感じた。良い意味で、本作は"時間泥棒"ということだ。

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