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話題の「エニグマ」などの新機能から実験的機能の裏話など4周年を迎えた『アリス・ギア・アイギス』のこれまでと今後について直撃インタビュー

2022年03月01日 16時00分更新

文● ジサトラハッチ 編集●ASCII

PC版のゲームパッド対応は大変だった

編集部:PC版ではゲームパッドに対応していますが、スマホ版ではいかがですか?

バトルリードプログラマー:スマホ版は難しいですね。PC版も苦労したんです。

編集部:PC版もゲームパッド未対応の時は、ジョイスティックの入力をキーボードやマウスの入力に変換するソフトで無理やりゲームパッドで遊んでいた人もいましたね。

柏木:最初の仕様では、ゲームパッドに対応できなかったので、exe版に作り直したんですよ。

バトルリードプログラマー:あの時代は辛かったですね。exe版も当初Unityから提供されているモジュールがちょっと古いもので、DirectInputにしか対応していなかったり、不具合も多かったりしたんです。

池田:Unityだと、ゲームの途中にゲームパッドが抜かれると二度と認識しない不具合があったんです。

バトルリードプログラマー:それがUnity自体の大幅なバージョンアップをしないと直らないとこのことだったので、ミドルウェアを入れて対応しました。

池田:現状は、XInputに対応しているので、ゲームパッドの抜き差しをしても問題なく動作します。

バトルリードプログラマー:ゲームパッドに対応したら、今度は機種によってアナログスティックが暴発するという事例が頻発したので、ゲームパットは大分買いましたね。いろんな機種を触ってみると、ゲームパット入力で入ってくる数値がメーカーによって数値に幅があり過ぎるというのが分かってきました。そのため、それを慣らす必要が出てきました。
 あと、1.0までしか入りませんよ、と(規定)しても1.5が来てしまったりとか……。コンシューマーゲーム機用のゲームパッドは、キレイな数値が返ってくるんですけれど、機種によっては想定していない数値が返ってきちゃうものもあったので対応は大変でした。そのため、感度調整を付けたり、徐々に機能が増えていきました。

編集部:スマホ版の横画面対応をする予定はありますか?

池田:スマホ版を横画面にするとUIが小さくなってしまうんですよね。PCだとディスプレイが大きいので問題ないのですが、スマホだとボタンが爪でしか押せなくなるくらい小さくなってしまうんです。その辺りが改善できれば可能性はあるのかもしれません。

バトルリードプログラマー:UIデザインは、縦持ちでスタートしているので。

柏木:スマホ版のゲームパッド対応は、要望が多くあったら対応できるかもしれませんが、横画面はなかなか難しいですね。

編集部:PC版でウルトラワイドディスプレイや、4K高解像度対応はあるのでしょうか?

池田:4Kの高解像度対応は検討の余地がありますが、ウルトラワイドに対応すると難易度が変わってしまうので、難しいですね。

柏木:基本的には指1本で、操作して戦えるというバランスで作っています。

池田:PCの横に広い画面でクリアできる調整にしているのでは、と言われることもあるのですが、スマホの縦画面でちゃんとクリアできることを確認して調整しています。

GPUによって不具合が起きる場合も

編集部:インテルとAMDのCPU内蔵GPU、AMDとNVIDIAのビデオカードと、PCによってゲームを動作させているGPUが異なりますが、そのすべてに最適化しているのでしょうか。

池田:GeForceが良いと思っています。ただ、NVIDIAのドライバーはOpenGLに最適化されていないことが多いので、不具合がたくさん起きます。アリスギアはOpenGLで動作しています。クリエイタードライバーだとOpenGLに対応しているのですが、ゲーミングドライバーだと対応していないので、ドライバーには気を付けた方がいいかもしれません。
 AMDのRadeon系は、WebViewに不具合がありまして、フルスクリーンだと描画されないんです。この問題はWebViewを無理やりテクスチャーでレンダリングしてGPUで表示できるようにしないと描画されないんです。オプションにある「Web表示モード2」というのを有効にすると、少し描画が遅くなるのですが表示されます。

PC版で実験的機能を開くと、「Web表示モード2」という項目が現れる

Radeon搭載PCの場合、フルスクリーンの時のみ、スカウトカードの試用期限を確認するページが表示されないことがあるが、「Web表示モード2」をオンにすると表示できる

 インテルの内蔵GPUは、Sandy Bridge世代など古いCPUを使っている人の場合は対応できなくて、起動はするのですが不具合が起きます。ビデオカードを挿しているのに、マザーボードの映像出力端子にディスプレイケーブルを挿すと、必ず不具合が起きるんです。ビデオカードの方に接続して貰えれば問題ないんですが。

編集部:ちなみにスマホにもSnapdragonやMediaTekとSoCの種類がいくつかありますが、こちらの対応はどこまで確認していらっしゃるのでしょうか。

池田:GooglePlayが使えないファーウェイの端末などは確認していませんが、チップセットごとには割とチェックしています。ただし、2画面の端末など、出荷台数の少ない端末はチェックしていないですね。あと、海外製の端末は技適の問題があるのでチェックしていないです。
 メーカーごとの機能で、画面のオーバーレイでアプリの上に別のアプリを表示させる機能があるのですが、それに近いチートアプリが流行っていたので塞いだら、あるメーカーさんの端末でデフォルトでオンになっていて、チート扱いになってしまったことがありました。

編集部:公式サイトでPC版の推奨環境がWindows 10となっていますが、Windows 11の推奨は今後対応を謳われるのでしょうか。

池田:今社内でチェックしている最中です。

編集部:お客様からはどんな要望が多いのでしょうか。

柏木:昔のイベントを見えるようにして欲しいと言われるのですが、保守の関係で難しいんですよね。

池田:昔のイベントを復刻していたりするのですが、同じように見えていて実は作り直していたりするんです。

柏木:いろいろとゲームをバージョンアップしていったところ、昔のイベントなどが動かなくなっていたりするんですね。ミニゲームを復刻する時なども動作確認から行なう必要があるんですよね。

編集部:既に話のあった高リフレッシュレート対応のほか、ハードウェアへの対応で何か追加したこと、今後追加したいことはありますか?

池田:最近Bluetoothのワイヤレスイヤホンが増えてきていますが、有線接続とBluetoothでは若干出力が異なります。しかし、ゲームのオプションにあるイヤホンを接続した時だけ音声を出力する機能で、有線接続とBluetoothどちらにも対応しています。

編集部:今後の展望などについて教えてください。

柏木:遊びの幅を広げる事を念頭に開発を進めて無事に4周年を迎える事が出来ました。5年目の運営期間に入りますが大きく方針は変えずに、遊びの幅を広げられるように機能拡張を行なって行こうと思っております。
 この後もアニメやコンシューマー版だったりとか、いろんな展開もあるので、アプリ版の方もそれに負けないように発展させていきたいと思います。

編集部:アニメを見て始めましたという人も増えると思うので、今後に期待しています。本日はありがとうございました。

【ゲーム情報】

タイトル:アリス・ギア・アイギス
ジャンル:武装カスタマイズアクション
配信:コロプラ
開発・運営:ピラミッド
プラットフォーム:Android/iOS/PC(DMM GAMES)
配信日:配信中(2018年1月22日)
価格:基本プレイ無料(アイテム課金制)

※★はキャラクターのレアリティを表します
※コロプラおよびコロプラロゴは、コロプラの登録商標です。
※iTunes、App Storeは、米国および他国のApple Inc.の登録商標です。
※Google、Google PlayおよびGoogle PlayロゴはGoogle LLCの商標です。
※DMMGAMESは合同会社DMM GAMESの登録商標です。
※そのほかすべての商標は、各々の所有者の商標または登録商標です。
※対応スマートデバイスの購入および通信料はお客様のご負担となります。
※アイテム課金制です。一部キャラクターは有料のランダム型アイテム提供方式により提供されます。
※20歳未満の方へ:アイテムを購入する際は、保護者から同意をもらうか、一緒に購入するようにしてください。

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