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京都大学・プラットフォーム学連続セミナーVol.8「日本の食とプラットフォーム学」

料理研究家の土井善晴氏が「食文化の豊かさ」を京都大学研究者らと語るセミナーが開催(2/24・参加無料)

2022年02月18日 18時30分更新

文● ASCII

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 京都大学「社会を駆動するプラットフォーム学卓越大学院プログラム」では「プラットフォーム学連続セミナー」と題して、一般の方も無料参加できるオープンなオンラインセミナーを、プログラムの一環として毎月展開しており、その第8回が2月24日に開催される。

 プラットフォーム学とは、情報学と複数領域を連携させて新しい価値創造を目指す学問領域で、京都大学のプラットフォーム学卓越大学院は、プラットフォーム学を扱った世界初をうたう大学院。所属している学生たちは、プラットフォーム構築を通じて世の中が抱えている様々な社会課題のソリューションとなるような研究やビジネス(=新しい価値創造)を創出できるような人材となることを目指し、日々それぞれの研究に取り組んでいる。

 この「新しい価値創造」を追求する上でプラットフォーム学卓越大学院では、文系学術などの分野も含めて「日本ならではの価値観」を深く理解することも重要であるとしており、連続セミナーでもそれを様々な日本らしい文化の担い手から議論を通じて得ることを開催目的のひとつに掲げている。

 今回のセミナーは「日本の食」というテーマから、どのような分野における価値創造でも日本独自の創意工夫や発想を活用していくためのヒントやエッセンスとは何かを、有識者や研究者らの対話を通じて探ることを目標に開催。料理研究家として食文化の継承や発展に寄与する活動を長年にわたって展開する土井善晴氏、醤油醸造元としての活動に留まらず世界へ食の在り方を伝える堀河屋野村の野村圭佑氏、そして京都大学で果樹類の生殖生理学や遺伝子学研究に従事する田尾龍太郎教授が集い、日本が有する土着の価値観や文化の輪郭を明らかにするべく対話する予定だ。

 参加は無料だが受付は2月22日(火)正午まで。日本特有の価値観や文化の豊かさを見つめ直す機会となる本セミナーへ是非ご参加されたい。

京都大学【プラットフォーム学連続セミナーVol.8】イベント詳細

・イベント名:日本の食とプラットフォーム学 ~食が伝える文化の豊かさに学ぶ日本ならではの価値創造~
・開催:2022年2月24日(木)16時45分 〜 18時45分
・主催:京都大学プラットフォーム学卓越大学院
・協力:京大オリジナル株式会社、株式会社角川アスキー総合研究所
・事前応募制/オンラインセミナー(Zoomウェビナー)
・お申し込みはこちらから

登壇者一覧

料理研究家
土井善晴 氏

1957年大阪生まれ。故・土井勝氏の次男。大学卒業後、スイス、フランス、大阪にて料理修行。土井勝料理学校勤務の後、1992年に独立。おいしいもの研究所代表。料理研究家。和食文化を未来につなぐために「和食の初期化」、持続可能な家庭料理のスタイルを提案。十文字女子大学特別招聘教授、甲子園大学客員教授、東京大学先端科学技術センター客員研究員、東京造形大学・学習院女子大学非常勤講師。近著『一汁一菜でよいという提案』新潮社文庫、『料理と利他』ミシマ社、『暮らしのための料理学』NHK出版、『土井善晴の素材のレシピ』テレビ朝日出版など。

三ツ星醤油醸造元 堀河屋野村 十八代目
野村圭佑 氏

1980年和歌山県生まれ。中央大学法学部を卒業後、兼松に入社。飼料用大豆粕を担当し、アジア、南米からの輸入業務に従事後、2012年より、元禄期から続く家業、堀河屋野村に。「手麹」と呼ばれる伝統製法にて、古式の味噌、醤油作りを自ら体現し、麴菌と共生している。また、お酢、みりんなどの作り手6名と、百年後の食の在り方を見据えた食伝道ユニット「HANDRED」を起草したり、バーチャルで全世界から蔵を訪問できる「蔵人船(cloud-ship)」システムを構築し、内外に本物のモノ作りを啓蒙している。

京都大学 農学研究科 農学専攻 果樹園芸学分野
田尾龍太郎 教授

1961年大阪府生まれ。専門は果樹園芸学。1984年、京都大学農学部卒業、1986年、京都大学農学研究科修士課程修了。博士(農学)。京都大学農学部助手、JSPS海外特別研究員(カリフォルニア大学ディビス校派遣)。京都大学農学研究科助手、講師、助教授、准教授、京都大学国際高等教育院教授を経て、2018年より現職。日本農学賞、園芸学会賞、国際園芸学会Fellow、国内外の学会誌論文賞など受賞多数。主な業績は、果樹類の自家不和合性や雌雄性に関する生殖生理学的研究と果樹類の遺伝子組換え研究など。

京都大学 プラットフォーム学卓越大学院 プログラムコーディネーター
原田博司 教授

京都大学情報学研究科教授。郵政省通信総合研究所(現 情報通信研究機構)を経て2014年より現職。5G、6G通信システム、IoT用通信システムの研究開発、標準化、実用化に従事。取得国内特許は250件以上。自身が開発したスマートメーター用無線システムWi-SUNは、全世界で数千万台導入されている。

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