鉄板＆今が旬なパーツを性能検証!! 第44回

【鉄板＆旬パーツ】舞い降りた漆黒の空冷CPUクーラー！　ID-COOLING「SE-226-XT Black」を試す

　徐々に増えているLGA1700対応の空冷CPUクーラー。サイズの虎徹や無限といった手ごろな価格で人気のあるモデルも、それぞれLGA1700に対応するとともにファンが強化された「KOTETSU MarkII Rev.B SCKTT-2100」、「MUGEN5 Rev.C SCMG-5200」が投入されている。

　そんななか、アキバショップを巡っていると目を引いたのが、“漆黒”の空冷CPUクーラーとなるID-COOLING「SE-226-XT Black」だ。

漆黒の翼で舞い降りたとか言いたくなるオールブラックカラーの「SE-226-XT Black」。昨年11月に発売され、LGA1700に標準で対応する

　ID-COOLINGは、PC関連のケーブルなどで超おなじみのアイネックスが国内代理店を務め、おもに2000円台～4000円程度の安価なCPUクーラーを展開している。「SE-226-XT Black」は実売価格5980円と同社の国内ラインアップのなかでは、若干高めになるが、オールブラックに塗られた6mm径×6本の銅製ヒートパイプと、幅129×奥行き106×高さ154mmの大型ヒートシンクで構成されたCPUクーラーとしては、なかなか魅力的な価格と言えるだろう。そんな「SE-226-XT Black」を、実際に触ってみたので、レビューしていこう。

シックなブラック塗装や取り付けタイプに不満なし

　まずは「SE-226-XT Black」の基本スペックをチェックするとともに、その外観をじっくりと眺めていこう。ヒートシンクの全高は154mmと扱いやすいサイズで、トップパネルは樹脂製だがヘアライン風デザインを採用。さらにヒートパイプ先端もしっかりとブラックカラーのカバーが装着されている。付属するPWMファンは、120mm径25mm厚で回転数は700rpm（±200rpm）～1800rpm（±10％）、最大風量76.16CFM、最大静圧2.16mmH2O、騒音値15.2～35.2dBAになっている。

ID-COOLING「SE-226-XT Black」は、ブラックベースにオレンジカラーが目を引く、パッケージになっている

アイネックス製品おなじみのシールが貼られている。保証期間は6ヵ月だ

漆黒のCPUクーラー「SE-226-XT Black」

ヒートシンクのフィンには、放熱面積を拡大するという波状デザインの「Micro Waved Heatsink Fins」が採用されている

ヒートシンクトップには、ヘアライン風デザインの樹脂製カバーを装備。なお、カバーの穴はドライバー用になる

6mm径ヒートパイプを6本装備。隅々までブラックに塗られているのがわかる

受熱ベースプレート部からは、左右に6本のヒートパイプが伸びている

メモリーとの干渉を抑えるオフセットデザインを採用。また、リアインターフェース側のVRMヒートシンクとの干渉を避けるために、ボトム部が凹でいる

PWM制御の120mm径ファンも、軸部のロゴを除けば黒一色だ。9枚のファンブレードを備え、回転数は700rpm（±200rpm）～1800rpm（±10％）になる

ファンフレームの四隅両面には防振ゴムが備わっている