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少子化時代に生徒を50名から200名に増やした競争力とは?

生き残るピアノ教室になるために ローズマリーに聞いたLINE WORKS導入のわけ

2022年02月16日 12時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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 都内でピアノ教室を運営しているローズマリーミュージックスクールは、在籍するピアノ講師とのやりとり、生徒・保護者とのやりとりにビジネス版LINE「LINE WORKS」を導入した。少子化による生徒の減少、ITやネットへの対応といったトレンドに対して、LINE WORKSはどのような解決策をもたらしてくれるのか? ローズマリーミュージックスクールの運営を担う専務取締役の松田斉氏に話を聞いた。

ローズマリーミュージックスクール 専務取締役 松田斉氏

生徒不足の時代を迎え、IT・ネットへの対応が必須となるピアノ教室

 ローズマリーミュージックスクール(以下、ローズマリー)は、港区の麻布十番と板橋区の成増で2つのピアノ教室を展開している。もともとは松田氏の奥様のピアノ教室からスタートしたが、講師や生徒、教室が増えたことで、4年前に法人化した。松田氏は経営まわりを担い、生徒を50名から200名に増やした集客ノウハウを活かし、現在は他教室のコンサルティングも手がける。個人運営のピアノ教室が運営会社に発展した背景を理解するため、まずは松田氏に昨今のピアノ教室の動向を教えてもらった。

 ピアノ教室の講師は、音大のピアノ科を卒業して、楽器メーカーの音楽教室で指導にあたる方がほとんど。8~9割は女性なので、結婚・出産を経て、自らピアノ教室を始めるということも多い。こうした経緯をたどるため、ほとんどのピアノ教室は個人経営だ。生徒が増えれば、もちろん稼ぎも増えるが、生徒や親とのやりとり、月謝の集金、発表会の運営など事務処理が重くなる。「多くのピアノ教室は講師が一人で教室を運営しています。生徒に教えるかたわらで、発表会の準備を行ない、月謝の支払いを管理して、ホームページ作って、生徒を集めるなんて、一人では無理ですよ」と松田氏。この実態は長年変わっていないという。

 一方、最近変わってきているのは、少子化による生徒数の減少とIT・ネットへの対応格差だ。「ピアノ教室同士で、子供の奪い合いが起こっているのは事実です。口コミやチラシをまいても、昔のように生徒は集まらなくなっています」と松田氏は指摘する。しかし、生徒の募集や業務効率化につながるITやネットの導入が進んでいるかというと、そうでもない。実際、松田氏が近所のピアノ教室を調べてみたところ、Webサイトを持っている教室は半分に過ぎなかったという。

 松田氏が運営しているピアノ教室は、高額所得者の多く住む東京都港区の麻布十番にある。高層マンションの建築とともに、生徒となる子供も増え、いつの間にか競合するピアノ教室も二ケタに増えていたという。そんな中、ローズマリーが生徒と講師を増やし、他のピアノ教室のコンサルティングまで請け負えるようになったのは、ピアノレッスンの質はもちろんのこと、松田氏の好奇心とIT活用のアイデアが大きい。

ローズマリーのピアノ教室。世界最強レベルの空気清浄機を配備し、コロナウイルス対策も万全を期す

LINE WORKSを選んだのは講師を守り、生徒と親を満足させるため

 20代の頃から秋葉原に入り浸り、当時はまだ高価だったパソコンを所有し、根っからのIT好き。「月刊ASCIIを教科書として勉強していましたね。あくまでパソコンは趣味でしたが、ホームページも作ったり、インフラを整えるくらいは今もできます」と松田氏は語る。

 還暦を迎えて以降も、松田氏の好奇心とITスキルはまったく衰えない。港区のシルバー人材として、ホームページ作りの講師を務め、ランディングページを簡単に作成できる「ペライチ」というサービスに関しては都内で活躍する認定サポーターとなっている。プロ顔負けのカメラやスイッチャーを会場に持ち込んで、発表会の撮影や中継も手がけている。そして、興味を持っているのはVRやメタバース。「EPSONのスマートグラスも買いました。ピアノは1対1の対面レッスンが基本ですが、今後は家にいながら、レッスンできる時代が遠からず来るかも知れません」(松田氏)。

 そんなITに長けた松田氏がピアノ教室の講師や生徒、親とのコミュニケーションを円滑にするため導入したのがLINE WORKSだ。

LINEと同様の操作感でトークができるLINE WORKSの利用画面。

LINE WORKSの最大の魅力はLINEユーザー(顧客)ともつながれること

 LINE WORKSを導入した1つの目的は、ピアノ講師を守るためだ。「元々はLINEを使っていましたが、やはりビジネスとプライベートはきちんと分けなければならないと以前から思っていました」と松田氏は語る。運営と講師のやりとりはLINEが楽だが、プライベートの連絡先でつながることに抵抗がある講師もいる。⽣徒・保護者とも、迅速で親しみやすい対応にはLINEや電話が便利だが、同じくプライベートの連絡先でつながることは、やりとりがブラックボックス化し、過度な要求やトラブルにもつながりやすい点が⼤きなリスクだ。

 そのため、会社が管理できるビジネス用の連絡手段としてLINEの代わりに候補に挙ったのがLINE WORKSというわけだ。

 先んじて他社のビジネスチャットも試したが、うまくいかなかった。「親御さんにインストールをお願いしたのですが、使ってもらえませんでした。やはり見慣れないサービスは、相手に使ってもらえないものです」と松田氏は振り返る。現在は、講師の名刺には教室情報と各講師のLINE WORKS IDをQRコードで掲載し、そこから親や生徒にLINE、またはLINE WORKSでつながってもらい、やりとりをしているという。

体験者・生徒・保護者などが、自分のLINEまたはLINE WORKSから簡単に講師につながれる

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