ステッカーを作り直すのを忘れていました
ミリタリー風を目指してきたモトコンポも完成まであと少し。色を塗り替えてトップカバーを自作し、ようやく以前自作したステッカーを貼るところまでたどり着きました。
……が、しかし! 相変わらず一筋縄ではいきません。切り抜きステッカーをほぼ貼り終えたところでまたもやミスに気付いてしまいました。
横倒し時の注意書きステッカーを作り直した時(第313回「中古モトコンポの自作トップカバーを部分塗装! ステッカー作りもしました」)に、そこで使ったFuturaというフォントはBoldとMediumでNやWの形が違うことに気付いて、Boldに変更したりフォントそのものをHelvetica Neueに変えたりしたにも関わらず、他のステッカーを作り直すのをすっかり忘れて貼ってしまったのです。
ほぼ全部作り直します
たとえばモトコンポを持ち上げたり固定したりする部分に貼った「SLING AND TIE-DOWN」。NとWの角が三角に尖っています。これはFuturaのMediumサイズの特徴で、Boldだとここが平らにカットされてるんですよね。トップカウルの前部に貼った「NO STEP」のN、燃料コックの「ON」のNも同じ。みんな尖ってます。
トゲトゲってちょっとオシャレな感じがするじゃないですか。シュッとしてて。ミリタリーとは対極です。こういう部分は平らにカットされていて欲しいので、横倒し時の注意書きは修正したんですけど、それ以外はどれもこれもMediumのまま出力してしまいました。しかも気づいたのは貼り終えたあと。何でそこまで気づかなかったのか……。
それと、これはまだ貼っていないんですけど、空気圧表示の 「TP18」と「TP25」もイマイチです。数字のフォントが気に入らないし、字間が広すぎて間延びしているような気がして。
ステッカーなんて自己満足で作ってるのに不満な点があるのでは意味不明なので、ごっそり作り直すことにしました。一部を作り直さなくてはと思ったんですが、ほぼ全てやり直しです。ネジ穴を開けたりふさいだりした時と同じく、なかなか先に進めません。
別の太さを選べるFuturaを発見
Futuraの太さはMediumとBoldしかなく、横倒し時の注意書きステッカーはBoldでは太すぎたのでHelvetica Neueに変えました。「SLING AND TIE-DOWN」もBoldでは太すぎるのでフォントを全然別の物に変えるしかないかなと思ったんですけど、なんと灯台下暗し。Adobeのフォントライブラリ『Adobe Fonts』であれこれ見ていたら、同じFuturaでもFutura PTという別のフォントがあったのです。
サンプルを見てみると、こちらは太さが7種類もあって選び放題。さっそくインストールしてフォントを変更してみました。
Futura PTではMediumとBoldの間にDemi、Heavyという2種類の太さがあり、Mediumより1段階太いDemiがちょうど良さそう。迷わずDemiに決定です。
グリップ部のステッカーは小さくします
そんなわけで、これだ! とばかりに選んだFutura PTなのですが、いざフォントを変更してみたら文字サイズが小さくなってしまいました。どうやら同じポイント数でもFuturaとはフォントの大きさが異なるみたいです。
どちらも34.6PTにもかかわらずFutura PTは一回り小さく、実寸で高さが1mmぐらい違っています。もちろん幅や字間も狭くなり、1行目の「SLING AND」の左右幅を測ると8mmも小さくなってしまいました。元と同じ大きさにするには3、4PT増やさないといけない感じです。
ただ、この「SLING AND TIE-DOWN」は元々少し大き過ぎたかなと思っていたんですよね。ちょうどいいのでフォントを変えるついでに少し小さくすることにしました。
といってもこのままでは小さすぎるので、左右幅で4mmだけ縮小します。これでサイズは35.8PT。実際のサイズは小さくなっていますが、ポイント数は元より1.2PT大きくなりました。
その他は元のサイズで作り直します
トップカウルの「NO STEP」と燃料コックの「ON」のフォントもFutura PTのDemiに変え、こちらの大きさは元と同じぐらいに。燃料コックの「OFF」は尖った部分がありませんが、「ON」に合わせるためこれもFutura PTに変えて作り直します。
あとは空気圧表示。ハンヴィーでは「TP 20」のようになっているので表記はそういうものだと思っていたんですけど、ステッカーの参考にしている米海兵隊のバイク『M1030』では「TP-18」のようにハイフンが入っていました。どちらでもいいということだと思いますが、ハイフンがあった方が座りがいい感じがするので、ハイフンありにします。
ちなみにこの「TP-18」は「Tire Pressure 18PSI(pounds per square inch)」の略で、空気圧18PSIという意味。モトコンポの空気圧は前輪が1.25kg/cm2、後輪が1.75kg/cm2でPSIに直すとそれぞれ約17.8、24.9になるので「TP-18」「TP-25」としています。
貼る場所はM1030を真似て前輪用はフロントフェンダーに。M1030ではその部分にUSMCという文字が小さく入っているので、それも作ります。
データの修正が終わったらSTiKAで再出力。ちょっと前に引き取った保護猫がプリンターが大好きで、出力していると必ず見に来ます。
何度も出力したおかげでだいぶ慣れてきて、さくさく進められるようになってきました。何事も経験ですね。
古いのを剥がして貼り直します
できあがった切り抜きステッカーを再度貼っていきます。
「SLING AND TIE-DOWN」は横幅を4mm縮小したので、貼る位置を左から2mm内側にずらします。前回貼ったステッカーを剥がし、マスキングテープでマークのやり直し。
FuturaのMediumのWやNの尖った部分は、文字列の下のラインから飛び出すようになっています。そのため、車体に貼り付けた時にガイドとして貼ったマスキングテープにその部分が乗ってしまっていたんですが、Futura PTのDemiはそこがカットされているため、他の文字と同じくマスキングテープと重なるようなことはなくラインとピッタリ一致します。尖った部分がなくなり、ミリタリーっぽさがアップしたような気がします。
左側のステッカーは5種類
左サイドに貼るのは前後2ヵ所の「SLING AND TIE-DOWN」、1/4円のアーチと「ON」「OFF」「6V」「TP-25」、それとトップカウルの左側に「USMC」の計5種類。「TP-25」を貼る位置を決めかねていたので、後で貼ることにしました。
「SLING AND TIE-DOWN」は、純正ステッカーだともっと小さい文字で、しかも「CARRYING POINT」の1行しかありません。2行になってるし文字も大きいからフレームで隠れてしまうかもとちょっと心配だったんですけど、ちゃんと読めました。
って、こういうところをちゃんとしないから何度も失敗するんですよね。測ったりしてから作るべきと自分でもわかってるんですけども。
左後ろにある「6V」はバッテリーの電圧で、ハンヴィーを真似ました。
ハンヴィーのバッテリーは12V×2の24Vで、助手席の外側に24Vと記されています。その部分に24Vを外部に出力できるコンセントのようなコネクターがあるので、そのためのマーキングだと思いますが、もちろんモトコンポにはそんな物はありません。「ここに6Vバッテリーが入っています」という何の意味もない表示ですけど、まあミリタリー風ということで。
この6の上半分が丸い方がいいかなと思って一度はFranklin Gothic ATFというフォントで作り直したんですけど、並べて見比べてみたら真っ直ぐの方が好みに近かったので、結局最初に作った物を貼っています。
トップカウル左側面の「USMC」は前回のまま変更していません。
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