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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第188回

EVタクシーから移動販売車まで! 日産のはたらくクルマを一挙公開!

2022年01月05日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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助手席回転機構搭載車(NOTE)

 NOTE e-POWERをもっと便利な乗り物に改良したのが、オーテックジャパンが架装した助手席回転シート車。これは足の悪い方に向けて作られた機構で、助手席を回転させることで、乗り降りのサポートをするというもの。さすがに真横までは回転できないのだが、それでも好評を博しているのだそう。実はコレ、すでに販売しており注文時のオプションとして選択できるそうです。

リーフ車載バッテリーを再利用したゴルフカート

 ゴルフ場内で使用するカートは、一般的に鉛蓄電池を使っているのだとか。ですがシンコーフレックスが開発した「LIBCART」は、リーフのバッテリーを再利用しているという点で目新しいものです。シンコーフレックスはリーフのバッテリーを再生する会社で、集められたバッテリーのうちカートに使えるものをセレクトして搭載。ちなみに、リーフは48個のセルを搭載しているのですが、カートはそのうち7個を使っているそうです。

 この再生バッテリー化により、鉛蓄電池に比べて120~200kgの軽量化を達成したばかりか、充電時間も8時間から3時間へと低減。軽量化によりタイヤ交換などのメンテナンス時間の短縮化ができたほか、充電時間短縮による車両の保有台数削減にも貢献できるのだとか。結果、ゴルフ場の運営コスト削減につながるそうです。再生バッテリーの意外な活用方法に驚きました。

リーフ車載バッテリーを使ったEVトライク

 同じく再生バッテリーを使った乗り物から、3輪構造のトライク型スポーツカーです。車体サイズは全長2500mm、全幅1300mm、全高1200mmで、重量は485kg。最高出力は35kW、最高速度80km/h、航続距離280kmが公称値。注目はリアまわりで、バイクのようなスイングアームにインホイールモーターという先進的な装備を採用したこと。

 単なる試作品で終わりではなく、なんと許可を取得しており2022年の発売を予定しているというから驚き。都市型スポーツカーとして注目に値するクルマといえそうです。

日産のコンセプトカー2種

 最後に、東京オートサロン2021に出展予定だったコンセプトカーをご紹介しましょう。「なぜコンセプトカーを?」と思われそうですが、それは内容が「ワーケーション」にピッタリの内容だから。

 まずはNV350キャラバン ES MOBILITY CONCEPT。トランスポータープロショップのオグショーとのコラボで作られたモデルです。注目は電子シェード! 窓ガラスにフィルム状のシートを貼るだけのカンタン施工で、ボタン一つで暗転にできるというもの。すでに新型セレナの用品でも登場しており、今後キャラバンにも展開する予定なのだとか。

 NV350V CARAVAN OFFICE POD CONCEPTは、作業スペースを引き出す作りで、まさに自然の中で作業をするという風情。ちなみに、耐荷重は100kgをゆうに超えるということですが、ちょっと怖くて乗ることができなかったことを正直に告白します。

 今と未来の「日産のはたらくクルマ」をご紹介しました。このようなクルマが、私達の生活を支えていたり、より豊かにするべく活躍しています。救急車など特別なクルマもありますが、乗用車をベースに、ちょっとカスタムした日産車に注目してみてはいかがでしょう。

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