鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第39回
Core i9ー12900Kの空冷に挑戦!
【鉄板&旬パーツ】空冷CPUクーラー最強の一角Deepcool「AK620」を試す!
2021年11月28日 13時00分更新
ここ数世代、いまひとつ奮わなかったインテルCoreプロセッサーだが、第12世代CoreはライバルAMD Ryzen 5000シリーズと同じステージ上に立つだけでなく、上回るパフォーマンスを発揮するとあって注目を集めている。次世代のDDR5メモリーやPCI Express 5.0のサポートなど最新規格のサポートもあり、いま最も熱い存在になっている。
一番人気で、発売解禁時こそ完売状態になった最上位モデルの「Core i9-12900K」の在庫も復活。秋葉原の店頭はもちろん、通販でも適正価格で購入できるようになっている。ただ、そのCore i9-12900Kは、CPUのみでMTP(Maximum Turbo Power:最大消費電力)が、241Wと驚きの数値になっている。
CPUコアの発熱量も半端なく、組み合わせるCPUクーラー次第ではCPUコア(Pコア)のフルロード時に、サーマルスロットリングが発生する100度に処理開始とともに達してしまうこともある。MTP 241Wの最大パフォーマンスを発揮させるためには、280mmや360mmラジエーターを採用したオールインワン水冷CPUクーラーとの組み合わせが必須と言っても過言ではなくなっている。
そんななか、スポットを当てたのはオールインワン水冷CPUクーラーではなく、扱いやすい120mmファン採用のハイエンド空冷CPUクーラーのDeepcool「AK620」だ。
「えっ、空冷?」と思うかもしれないが、実はCore i9-12900Kを手にした際、遊びで120mmファン採用CPUクーラー最強の一角のひとつであるNoctua「NH-U12A」を使ったところ、意外と冷えていたのだ。
室温22度前後かつバラック組みの状態ではあるが、冬の間なら空冷でも意外といけるのでは? と思い立ち、空冷最強の呼び声も高い「AK620」でCore i9-12900Kを冷やしてみることにした。
ツインタワー&デュアルファンで
1万円を切る「AK620」をおさらい
「AK620」は2021年10月に発売されたDeepcoolの空冷CPUクーラーで、抜群のコスパで人気のある「AS500」シリーズの上位に位置するハイエンドCPUクーラーだ。最大でTDP 260WのCPUに対応するツインタワー&デュアルファン仕様ながら、多くのPCケースに収まるよう、全高を160mmに抑えている。
冷却の要となるツインタワーヒートシンクと、受熱ベースは6mm径のヒートパイプ×6でつながっており、ヒートシンクに素早く熱を伝え放熱。2つのヒートシンクは同形状になっており、120mmファンはそれぞれのヒートシンクに風を吹き付けるかたちで取り付けるようになっている。
LEDイルミネーションは搭載していないが、デザイン面は悪くなく、ヒートシンクトップはブラックの格子デザインに、ひっそりとDeepcoolのロゴが配置されている。さらに、ファンはヒートシンクトップとマッチするフラットフレームを採用。一体感のあるキューブデザインになっている。
「AK620」と「AS500」シリーズは専用のLGA 1700向けマウンターが用意されており、順次提供される予定だ。今後は製品に同梱もされる予定になっている。
AK620スペック表 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
型番 | AK620 | |||||
製品サイズ | 幅129×奥行き138×高さ160mm | |||||
ヒートシンクサイズ | 幅127×奥行き110×高さ157mm | |||||
ファン | 120mm×2基 | |||||
回転数 | 500~1850rpm±10% | |||||
風量 | 68.99CFM | |||||
静圧 | 2.19mmAq | |||||
ファンノイズ | 28dBA |

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