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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第39回

Core i9ー12900Kの空冷に挑戦!

【鉄板&旬パーツ】空冷CPUクーラー最強の一角Deepcool「AK620」を試す!

2021年11月28日 13時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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空冷最強の名は伊達じゃない! Core i9も空冷でいける

 CPUがフルロードされる「CINEBENCH R23」(30分間)と、「Blender」のベンチマークを使って、「AK620」の最大冷却性能をみていこう。

 CPUコア温度や動作クロックなどのモニタリングには「HWiNFO64 Pro」を利用し、CPUコア温度は「CPU Package [°C]」、動作クロックはPコア「P-core 0 Clock [MHz]」の値としている。

 まず、「CINEBENCH R23」を確認すると、「AK620」は最高、平均温度ともに今回用意した360mmラジエーター採用オールインワン水冷CPUクーラーの「CASTLE 360EX A-RGB」と同じ、最高92度、平均89度台に抑え込めている。また、Noctua「NH-U12A」も、最高温度が1度アップしたが、平均温度は90度と、「AK620」、「CASTLE 360EX A-RGB」とほぼ並んでいる。

 ベンチマーク実行中の平均クロックも、MTP 241WでCore i9ー12900Kを運用した際のPコア最大クロックとなる4.9GHzに近い4800MHz台になっている。実際、それぞれ「CINEBENCH R23」をデフォルトの設定で実行した際のスコアーは、Multi Coreで2万7000台のスコアーを記録している。

 冷却が足りずに、Pコアの温度がサーマルスロットリングの発生する100度に達したときの「CINEBENCH R23」のスコアーは、2万6000台になることが多いので、スコアーからも「AK620」はCore i9-12900Kの性能を引き出せていると言って問題ないだろう。

 続けて、3DCG作成アプリケーション「Blender」を使う公式ベンチマークを使っていこう。ベンチマークテストは、6種類のCGレンダリングをCPUのみで実行している。

 「CINEBENCH R23」と同じくCPUがフルロードされるため傾向は同じだが、ツインタワーヒートシンクの放熱効果で「AK620」は「CASTLE 360EX A-RGB」を下回る92度と最も低い温度を叩き出している。

 120mmファン最強の一角となるNoctua「NH-U12A」も健闘しているが、残念ながら最高温度は94度に達しており、23分程度のベンチマーク実行中の平均動作クロックも4759.9MHzと、「AK620」でのテスト時を下回っている。

 CGレンダリングに要した時間は、ほぼ横並びで誤差の範囲と言えるが、温度がより低く、平均クロックが高かった「AK620」、「CASTLE 360EX A-RGB」のほうが、「NH-U12A」より良い結果なのも事実だ。

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