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座っただけで感情を可視化、三井化学のセンサー技術×リトルソフトウェアのAI技術で実現

三井化学 井上佳尚氏・澤和宏氏×リトルソフトウェア CEO 川原伊織里氏

連載
JOIC オープンイノベーション名鑑

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唯一無二の技術を世界に広げていきたい

──海外展開は視野に入れていますか?

 もちろんです。PIEZOLA Emotion アプリは、グローバル展開が可能と考えています。座るだけでバイタルデータと脳波の掛け算から感情推定することは、ありそうでなかったサービスです。一方、ウェアラブル系は各社が注目していますが、我々は座るだけという点に着目しており、事業としてもユニークなのではないでしょうか。他のウェアラブル系と比べても、PIEZOLA Emotionアプリの非接触型がポイントで、測定者が意識せずにデータを取得できるということが、グローバル市場においても強みになるはずだと期待しています。

 まずは日本国内で市場を確立したうえで、アジア・米州・欧州をターゲットにしながら海外ビジネスも拡大していきたいですね。

──最後に、今後の展開についてお聞かせ下さい。

 今後のステップとしては、まずこのシステムをさまざまな事業領域の顧客に試してもらい、その次のステップとして、どういったビジネスとして確立していくかを最終的に検討していくことになるでしょうね。

 我々の強みは、センサーによってリアルなデータを取得できる立ち位置と考えております。そこにリトルソフトウェアさんという脳波のAIアルゴリズムで実績ある企業と組ませてもらっており、2社の掛け算で新たな未来を切り拓く、今後の展開を考えるとワクワクしているところです。

川原 当社のような技術専門のベンチャー企業の弱みは、発信力や事業力などそうした技術活用力にあります。バイタルデータを解析するまでの強みはあっても、そこからサービスにまでもっていくことは難しい、というのが正直なところです。

 しかし今回の三井化学さんとのパートナーシップのもと、PIEZOLA Emotion アプリのような当社のAIを活用したサービスをつくったことで、当社の技術を世界中に広げるチャンスをつかめたと考えており、これを機に、今後は、世界と対等に渡り合えるような基盤をどんどんつくっていきたいです。

井上 プロダクト完成までは早かったですが、ここから事業として展開するには課題も出てくるはずです。そこは2社だけでは解決できないこともあるでしょうから、第三者のパートナーとどうコラボレーションしていくかの検討も必要になってくるでしょう。そこは両社で役割分担しながら、はやく世の中に出していきたいですね。

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