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8月より「デジタル社会推進局」にて導入

三重県庁がSlackを試験導入、“昭和96年状態からの脱却”目指す

2021年11月02日 19時00分更新

文● ASCII

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Slack公式サイトより

 Slack Japanは11月2日、三重県庁が庁内のコミュニケーションを効率化及び活性化するため、Slackの試験的な導入を一部部署にて開始したと発表した。

 三重県では、社会全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を目指し、一貫したスピード感のある活動を推し進めるため、4月より「デジタル社会推進局」を設置。最高デジタル責任者(CDO:Chief Digital Officer)田中淳一氏指揮のもと、行政の柔軟な働き方を実証するための取り組みを加速している。

 その取り組みの一環として、デジタル社会推進局は8月より、職員間でSlackを試験的に導入。これにより、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、局全体でリモートワークに取組んだ際にも、Slackを活用して円滑に業務を遂行できたという。

 今回の試験導入を通じて、三重県庁は今後、デジタル社会推進局に加え、庁内希望部署においてもSlackを導入し、コミュニケーションの効率化・活性化を図り、県庁DXの更なる推進に繋げていく予定。

田中淳一氏からのコメント

 「デジタルコミュニケーションへの転換」を図り、令和3年にも関わらずデジタル化が停滞した「昭和96年状態からの脱却」をすることは、デジタル時代に適応したスピードによる「行政DX」の第1歩目であると考えています。

 また、行政においても、「自立と責任に基づいた自由で柔軟な働き方」や、「心理的安全性を担保したフラットでオープンな組織」を目指していく必要があり、「デジタルコミュニケーションへの転換」はその礎になると確信しています。「デジタルコミュニケーションへの転換」によって、柔軟な働き方も実現し、創造的な仕事に当てられる時間が増え、職員のウェルビーイングへと繋がり、県民サービスの向上を目指していく、それが理想です。

 また、Slackの特徴である直感的なUIは、「デジタルコミュニケーションへの転換」を図るにあたり重視したポイントです。直感的なUIによって特に若い職員から新しいコミュニケーションの文化が拡がり、だんだんと大きなウネリになりつつあるのを感じています。三重県の挑戦(試験導入)がキッカケとなり、全国の地方自治体で「デジタルコミュニケーションへの転換」が図られ、「昭和96年状態からの脱却」が進むことを期待しております。

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