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OktaがCIAMの新機能発表 買収したAuth0は継続して展開

2021年10月18日 10時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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 2021年10月15日、CIAM(Consumer Identity and Access Management)製品を手がけるOkta(オクタ)は年次イベント「Showcase2021」の内容を説明する発表会を開催。最高製品責任者(CPO)ディヤ・ジョリー氏はOktaの概況や新機能を発表するとともに、5月に買収を発表したAuth0との統合についても言及した。

最高製品責任者(CPO)ディヤ・ジョリー氏

ID管理の自動化を推進する新機能を発表

 登壇したOktaのディア・ジョリー氏は、市場とOktaの最新動向を披露。顧客は1万3000社を超え、製品の利用率も昨年比117%で、平均90くらいのアプリケーションが利用されているという。利用できるサービスも拡大している。Okta Integration Networkでは7000以上のサービスが統合されており、Auth0でも230ものコネクタが用意されているという。「日本でも国産アプリとの統合が今年から進んでいる」「テクノロジーはヘテロジニアスになり、企業や個人で多くのアプリが必要になっている。選択肢と柔軟性がかつてないほど重要になっている」とジョリー氏は語る。

 今回、スタンドアロン製品としての提供されることが発表された「Okta Workflows」はID管理の自動化を行なうサービス。IDのライフサイクル管理、セキュリティオーケストレーション、DevOpsなどさまざまな用途に対応し、たとえばデバイスに不正アクセスがあった場合に、アクセスをシャットダウンするといった処理を自動化する。新たにJamfとMicrosoft Teamsのコネクタや設定済みテンプレートに加えて、 無料で利用できる5つのフローをオプションも追加された。「Okta Workflowsの機能をこれまで以上に解放するのは、お客さまのイノベーションのペースが劇的に高まっているのを実感しているからだ」とジョリー氏は語る。

Okta Workflows

 また、 OktaのCIAM製品の新機能として、スマートTVアプリ、 スマートスピーカー、 キオスク端末など入力制限のあるデバイス、 共有デバイス、 IoTデバイスにおけるエンドユーザーの登録とアクセスを簡素化する「Device Authorization Grant(デバイスオーソライゼーショングラント)」、ログインページ、エラーページ、メールテンプレートに一貫したブランディングを施す「Branding(ブランディング)」、管理者がユーザー、 グループ、 アプリケーションを管理するための詳細なロールを作成できる「Custom Administration(カスタムアドミニストレーション)」を発表した。

顧客の重複はわずか2% OktaとAuth0は両方やる

 発表会の後半では、買収したAuth0との統合についても解説された。同じくCIAM製品を展開しているAuth0の買収により、従業員はグローバルで4200名に拡大。Oktaは前年比で49%増、Auth0は63%増という成長を遂げており、両社の顧客の重複はわずか2%のみだったという。「カスタマーアイデンティティ市場は、われわれが予測するよりも拡大するということ。OktaとAuth0は力強い成長を遂げている」とジョリー氏は語る。

 では、OktaとAuth0のいずれのCIAMツールを選定していくかという質問に関しては、両方とも推進していくというのが回答になる。「お客さまのデジタル環境は、デジタルネイティブの環境、初めてアプリを構築する環境、完全なクラウド環境、大規模なレガシーなオンプレミス環境など、さまざまだ。Oktaはこうしたハイブリッドな環境でのIDを1つのディレクトリにまとめるのに最適。Auth0は多くの開発者を抱え、さまざまなレベルで管理やカスタマイズを行ないたい企業に向いている」とし、顧客とともにいずれを選定したほうがよいかを検討していくと説明。

両方のCIAMは併存する

 最後にAuth0のサービスをAzureのプライベート環境で利用できる「Auth0 Identity Platform for Microsoft Azure」をあわせて発表した。

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※初出時、Auth0の表記に一部誤りがありました。お詫びし、訂正させていただきます。(2021年10月18日)
 

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