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GIGAスクール構想についてのデジタル庁アンケートから見えること

子どもに1人1台配ったタブレット、本当に使ってる?

2021年09月28日 11時00分更新

文● 高橋暁子 編集●ASCII

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見切り発車による課題と改善点がハッキリした

 今回のアンケート調査で子ども・教職員・保護者などから集めた声は関係省庁で検討、今後の施策に活かされる。現場の活用事例や関連情報はデジタル庁の公式サイトに掲載されるとともに、全国知事会などで共有し、必要な協力を依頼していくという。また、国民の声を集める場を提供するとのこと。

 GIGAスクール構想はコロナ禍で前倒しになり、ほとんど見切り発車状態でスタートした。学びを止めないために大切な施策ではあるが、アンケート結果からは現場や家庭が戸惑っている実態が垣間見えた。現状の課題はすでにはっきりしている。改善すべきところは大いに改善しながら、学校と家庭で連携して活用していくべきだろう。

アンケートで明らかになった主な課題

 なお、アンケート結果には学校現場での工夫事例も多数紹介されている。「生徒のスキルとモラルに応じて免許更新制にし、制限が解除される仕組み」「低学年のタブレット使用時、6年生に協力して一緒に教えてもらう」など、現場では素晴らしい取り組みが実施されている。

 スモールステップでのスタート、個に応じた学び、遠隔授業での活用、教科ごとの活用事例もあるので、参考になることが見つかるのではないだろうか。困りごとや課題などがある方は、ぜひ覗いてみてほしい。

著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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