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薄型軽量で持ち運びも可能

9万円台でRyzen 7&16GBメモリー&NVMe SSDと超コスパ、テレワークから軽いクリエイティブ作業まで快適な15.6型ノートPC「FRNA710/S」

文●山口優 編集●八尋/ASCII

提供: インバースネット株式会社

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クリエイティブ系の負荷の高い業務も快適に行なえる性能

 FRNA710/Sが搭載するRyzen 7 4700Uは、8コア/8スレッドのハイエンド向けプロセッサーだ。7nmプロセスルールで製造されたZen 2アーキテクチャを採用しており、前世代よりもパフォーマンスが大きく向上している。そこで、実際にどのくらいのパフォーマンスがあるのか、まず「CINEBENCH R20」と「CINEBENCH R23」でスコアを測ってみた。

 CINEBENCH R20の結果をみると、マルチコアが3144pts、シングルコアが479ptsとなっている。前世代のRyzen 7 3700Uに比べると、マルチコアは倍近いスコアで飛躍的に性能が向上しているのがわかる。

CINEBENCH R20の結果

 CINEBENCH R23の結果をみると、マルチコアが8061pts、シングルコアが1229ptsとなっている。Tiger Lake世代のCore i7-1165G7と比較するとシングルコアは若干下回るものの、マルチコアは3割ほど上回っており、マルチスレッド性能が非常に高いことがわかる。

CINEBENCH R23の結果

 続いて、パソコンの総合的な性能をチェックするためベンチマークソフト「PCMark 10」を実施してみたところ、以下のようになった。

「PCMark 10」の結果

PCMark 10の結果
総合スコア 5214
Essentials 9209
Productivity 7696
Digital Content Creation 5427

 平均的にスコアは高く、日常的な用途やOfficeなどのビジネス用途はもちろんだが、クリエイティブ系の業務も快適に行なえる性能を持っていることがわかる。

 次に、「3DMark」でCPU内蔵のAMD Radeon Graphicsのグラフィックス性能をチェックしてみた。

Time Spyの結果

Fire Strikeの結果

3DMarkの結果
テスト 総合スコア グラフィックススコア
Time Spy 1247 1096
Fire Strike 3248 3573

 ライバルとしてCore i7-1165G7が搭載するインテル Iris Xe グラフィックスと比べると若干低めだが、体感ではほとんど変わらない。いずれにしても内蔵グラフィックスとしてはかなり高性能だ。軽めのゲームなら十分楽しめるパフォーマンスはあると思われる。

 そこで、ゲーム系のベンチマークテストも試してみた。今回は、「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を使用している。

ドラゴンクエストX ベンチマークソフトの結果

ドラゴンクエストX ベンチマークソフトの結果
グラフィック設定 解像度 スコア 評価
低品質 1920×1080ドット 12662 すごく快適
標準品質 1920×1080ドット 11720 すごく快適
最高品質 1920×1080ドット 9737 とても快適

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマークの結果

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク
解像度 品質 スコア 評価
1280×720ドット 標準品質(ノートPC) 7654 非常に快適
1280×720ドット 高品質(ノートPC) 6635 とても快適
1280×720ドット 最高品質 5290 とても快適
1920×1080ドット 標準品質(ノートPC) 5132 とても快適
1920×1080ドット 高品質(ノートPC) 3896 快適
1920×1080ドット 最高品質 2852 やや快適

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク
解像度 品質 スコア 評価
1280×720ドット 標準品質(ノートPC) 8066 快適
1280×720ドット 高品質(ノートPC) 6822 やや快適
1280×720ドット 最高品質 5357 普通
1920×1080ドット 標準品質(ノートPC) 5264 普通
1920×1080ドット 高品質(ノートPC) 3980 設定変更を推奨
1920×1080ドット 最高品質 2909 設定変更を推奨

 ドラゴンクエストXくらいの軽めのゲームならフルHDでも十分快適にプレイできるのがわかる。ファイナルファンタジーXIVに関しては、漆黒のヴィランズと暁月のフィナーレのスコアがほぼ同じだが、評価が大きく異なっている。これは、暁月のフィナーレで評価基準がより実情に沿ったものに改められたため。そのため実際のゲームでの快適さは暁月のフィナーレを参考にした方がいいだろう。それを考慮すると、ファイナルファンタジーXIVでもHD解像度までならある程度快適に楽しめそうだ。

 このほか、ストレージ性能もCrystalDiskMarkでチェックしてみたところ、次のようになった。

CrystalDiskMarkの結果

 PCIe3.0x4レーン接続のNVMe対応SSDということもあって、シーケンシャルリードが2000MB/秒前後と高速。CTOではシーケンシャルリードが3400~3500MB/秒とさらに速いSSDに変更することも可能なので、パフォーマンスを重視する人は検討してみるといいだろう。

作業する場所を選ばない高性能な大画面ノートパソコン

 バッテリー駆動時間はカタログ値で約9.8時間(JETA 2.0)となっている。そこでバッテリーベンチマークソフト「BBench」を使って、実際にどのくらい持つか計測してみたところ、5時間12分の駆動が可能だった。

 なお、計測の際はプリインストールアプリ「Control Center」で「省電力」に、電源モードを「より良いバッテリー」に、画面の明るさは「40%」にし、BBenchは「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」にチェックを入れて満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計測している。

 60秒間隔でのWeb巡回や、10秒間隔でのキーストロークといった工程をベンチに入れているため公称値には届かなかったものの、Wi-Fiを使いながらの計測でこれだけ持てばコンセントから離れた場所でも安心して使えそうだ。気分転換に場所を変えて作業したり、ソファーで寝そべりながら動画を観たりする場合でも、気軽に持ち運んで使用できるだろう。

プリインストールアプリ「Control Center」の画面。ワンクリックで利用シーンに合わせたモードやファン速度に設定できる

バッテリー駆動時間は一般的な用途には十分。ACアダプターがコンパクトなので、一緒に持ち運んでも負担があまりないのは嬉しい

 洗練されたデザインの薄型軽量ボディーに第3世代Ryzenプロセッサーや高速SSD、4列テンキー付きキーボードなどを搭載したFRNA710/S。基本性能が充実しており高負荷な作業にも耐えるパフォーマンスを持っているので、普段使いから写真編集などのクリエイティブ系の業務まで幅広く活躍してくれるはずだ。

 直販サイトでは、より大容量のメモリーやセカンドストレージなどを選んで搭載することもできるので、動画編集など大きなデータを扱う作業にも対応できる。コスパがよくマルチに使えるスタンダードなノートパソコンを探している人には、ぜひ注目してほしい製品だ。

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