前へ 1 2 次へ

ついに発売となったTiger Lake Hの頂上モデルをレビュー

「Razer Blade 15 アドバンストモデル」(2021夏) はCore i9+RTX3080に4K OLEDで史上最強だった!

文●写真 ジャイアン鈴木 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 Razerは15.6型ゲーミングノートPC「Razer Blade 15アドバンストモデル」を8月6日に発売した。本製品の最上位構成はCore i9-11900HにRAM32GB、SSD1TB、RTX3080で4K OLEDと、まさに特盛りスペック。またフルサイズのSDメモリーカードスロットを搭載するなどクリエイター用途も想定したインターフェース構成が魅力だ。

 最上位モデルの使い心地、パフォーマンスをじっくり堪能していこう。

「Razer Blade 15アドバンストモデル」希望小売価格31万9800円~

今回、CPUに「Core i9-11900H」(8コア16スレッド、2.50~4.90GHz)、ディスクリートGPUに「GeForce RTX 3080 Laptop GPU」を搭載した最上位モデルを試用した

CPU/メモリー/GPU/ディスプレーが異なる6モデルを用意

 Razer Blade 15アドバンストモデルには、CPU、メモリー、ディスクリートGPU、ディスプレーが異なる下記の6モデルがラインナップされている。

4K OLED 3840×2160ドット(60Hz)モデル
・Core i9-11900H /RAM32GB /SSD1TB /RTX3080(16GB GDDR6 VRAM) / 47万8800円
QHD 2560×1440ドット(240Hz)モデル
・Core i7-11800H /RAM16GB /SSD1TB /RTX3060 (8GB GDDR6 VRAM) / 31万9800円
FHD 1920×1080ドット(360Hz)モデル
・Core i7-11800H /RAM32GB /SSD1TB /RTX3080 (8GB GDDR6 VRAM) / 42万9800円
・Core i7-11800H /RAM16GB /SSD1TB /RTX3070 (8GB GDDR6 VRAM) / 37万9800円
(QHDディスプレイ搭載モデルについては発売日未定)

 メモリーは最大64GB(DDR4-3200)まで増設可能で、ストレージはすべてPCIe 4.0x4接続SSDとなっており、最大4TBまで搭載できる。OSは「Windows 10 Home 64ビット」がプリインストールされている。

 インターフェースはThunderbolt 4×2、USB 3.2 Gen2 Type-A×3、HDMI 2.1×1、SDメモリーカードスロット(UHS-III)×1、3.5mmコンボジャック×1と豊富に用意。通信機能はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.2をサポートする。有線LAN端子は非搭載だ。

 本体サイズは355×235×15.8または16.99mm、重量はモデルによって異なるが4K OLEDモデルは2.08kg。80Whのリチウムイオンポリマーバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は最大7時間とされている。

 ゲーミングノートPCはインターフェースが充実していることが多いが、SDメモリーカードスロットを搭載しているのは珍しい。一方で有線LAN端子が非搭載なので、有線ネットワーク接続にこだわるのであればアダプターを用意する必要がある。

本体天面。ボディーは指紋防止コーティングの陽極酸化処理マットブラックを採用

本体底面。特殊ネジが使われているが、底面パネルを取り外し、メモリー、ストレージをアップグレードできる

ディスプレー面。FHD(1920×1080ドット、360Hz)、QHD(2560×1440ドット、165または240Hz)、4K OLED(3840×2160ドット、60Hz、タッチ対応)の3種類を用意

キーボード面。キーボード左右にステレオスピーカーを内蔵

本体前面と本体背面。排気は背面から行なわれる

右側面にSDメモリーカードスロット(UHS-III)×1、Thunderbolt 4×1、USB 3.2 Gen2 Type-A×1、HDMI 2.1×1、ケンジントンロックスロット×1、左側面に電源端子×1、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、Thunderbolt 4×1、3.5mmコンボジャック×1を装備

電源投入時にはRazerのロゴが美しく点灯する

ディスプレーの最大展開角度は実測132度

本体以外に、ACアダプター、電源ケーブル、説明書、ステッカー、クリーニングクロスが同梱

ACアダプターのコード長は実測200cm、電源ケーブルの長さは実測102cm

ACアダプターの型番は「RC30-024801」。仕様は入力100-240V~3.6A、出力19.5 V11.8A、容量230W

本体の実測重量は2069g(4K OLEDモデル)

ACアダプターと電源ケーブルの合計重量は実測802.5g

ゲームもテキスト入力も快適なキーボード
4K OLEDはさすがの画質

 Razer Blade 15アドバンストモデルのキーボードは、キーピッチが実測19mm前後、キーストロークが実測1.5mm前後。かな刻印はないが日本語仕様だ。キーボード面の剛性は非常に高く、相当強く叩いてもほとんどたわみを感じない。また文字キーはすべて等幅に揃えられており、すべてのキーへ自然に指が伸びる。ゲームもテキスト入力も快適なキーボードだ。

 またアドバンストモデルにはキー単位のRGBライティング機能が搭載されており、ユーティリティー「Razer Synapse 3」で多彩なライティングエフェクトを適用できる。キーごとに色を割り当てられるので、ゲームや、アプリケーションで重要なキーだけを異なる色で点灯するといった実用的にも活用可能だ。

 タッチパッドのサイズは実測約130×80mmと非常に広く、表面はガラスで覆われているので指の滑りがいい。ストロークも適切で、クリック時に指がずれて誤操作してしまうこともない。クリエイティブ系アプリでドラッグ操作を多用するとき以外は、タッチパッドだけで快適に操作をこなせるはずだ。

 4K OLEDディスプレーはさすがのクオリティー。カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で計測したところ、sRGBカバー率100%、AdobeRGBカバー率97.3%、DCI-P3カバー率100%という値が出た。写真の現像、動画のカラーグレーディングにも活用できる色域を十分備えている。

 ウェブカメラは室内灯下でも明るく撮れる。また、HDRをオンにすれば暖色寄りの健康的な肌色で撮影可能。IRカメラ(赤外線カメラ)機能を備えており、Windows Hello対応の顔認証を利用できる点も大きなメリットだ。

キーピッチは実測19mm前後

キーストロークは実測1.5mm前後

キー単位のRGBライティング機能が搭載されており、個別に色を割り当てたり、さまざまなエフェクトを適用できる

タッチパッドのサイズは実測約130×80mm

ディスプレー上部にはWindows Hello対応IR HDウェブカメラ(1MP/720P)と、4つのアレイマイクが内蔵されている

ウェブカメラは室内灯下でも明るく撮れる。HDRをオンにしたほうが暖色寄りの健康的な肌色となる

4K OLEDディスプレーはクリエイター向けという位置づけ。色域はDCI-P3 100%、応答速度は1msと謳われている

色域を実測したところ、sRGBカバー率100%、AdobeRGBカバー率97.3%、DCI-P3カバー率100%という値が出た

前へ 1 2 次へ

過去記事アーカイブ

2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
09月
10月
11月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
10月
11月
12月
2019年
01月
03月
04月
07月
08月
10月
11月
12月
2018年
06月
07月
11月
12月
2017年
01月
07月
10月
12月
2016年
01月
11月
2013年
03月