Nature Architects、NEDO TRY事業の助成金交付決定
Nature Architects株式会社
メタマテリアルを活用した製品設計アルゴリズムを開発するNature Architects株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:大嶋泰介)は、この度、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」という)の2021年度「研究開発型スタートアップ支援事業/経済構造の転換に資するスタートアップの事業化促進事業(TRY)」(以下「本助成事業」という)にて、テーマ名「部材一体化・高機能化のための製品設計支援ツール開発」に助成金交付が決定したことをお知らせします。
■ 当社独自の製品設計アルゴリズム「Direct Functional Modeling」
当社はこれまで独自の製品設計アルゴリズム「Direct Functional Modeling」(以下「DFM」という)を活用し、顧客企業と共にメタマテリアルを活用した新製品の開発に努めてきました。
DFMとは、メタマテリアルを用いて製品に必要となる部材ごとの機能を自在に設計し、図面を生成する設計アルゴリズムになります。例えばDFMによって硬さ(柔らかさ)を高いレベルで制御することができ、一般的には硬い部材で構成されている箇所に振動吸収機能を埋め込むなど、これまでに実現できなかった新しい機能をパーツに付与することが可能となります。さらに、フレームや可動部などの部材ごとに必要な様々な機能を分けることなく一体で設計・製造することができる点も特徴です。DFMの適用範囲は、ロボティクス、自動車、航空宇宙など動きを明示的に扱う最終製品はもとより、レバー、スイッチ、ファン、バネなどの部材も対象となります。
■ 部材一体化・高機能化のための製品設計支援ツール「DFM Explorer」の開発
今回NEDOより本助成金の交付決定を頂いたことで、DFMをより柔軟に活用することができる設計支援ツール「DFM Explorer」の開発を進めてまいります。
DFM Explorerは顧客企業の新製品開発を支援するツールとなります。DFM Explorerの特徴は、様々なメタマテリアルが、顧客の求める設計空間・機能要件・製造制約など多様な条件を満たしているかどうかを一覧できるユーザーインターフェース(UI)を提供する点にあります。従来組立てにより構成されていた部材を一体で造形するためには、抜本的な製造プロセスの変更が必要になります。顧客企業内で当該製品を量産プロセスに乗せるためには、製品に埋め込まれたメタマテリアルについての理解が必要不可欠となります。DFM Explorerを用いることで、顧客サイドでのメタマテリアルと製品機能との紐づきに対する直観的な理解が生まれ、デザインレビューなどの重要な意思決定場面において関係当事者に新製品開発の必要性をアピールすることが可能となることが期待されます。
DFM Explorerの開発に向け、既に資本提携しているダイキン工業株式会社および株式会社ニフコと共に、まずは既存部材に振動制御機能の付加することを目指し、製品開発を共同で進めてまいります。
NEDO2021年度研究開発型スタートアップ支援事業/経済構造の転換に資するスタートアップの事業化促進事業(TRY)の概要については下記ウェブサイトをご参照ください。
https://www.nedo.go.jp/koubo/CA2_100292.html
当社は今後も、株式や助成金による資金調達と優秀な人材の採用を継続し、事業体制と研究開発を強化してまいります。
■ Nature Architects株式会社 会社概要
代表取締役: 大嶋 泰介
所在地: 東京都港区赤坂8-4-7 アパートメントカーム7C
設立: 2017年5月
URL: https://nature-architects.com
■ 本件に関するお問い合わせ先
Nature Architects株式会社
お問合せ: info@nature-architects.com
以 上