フルHD解像度
WQHD出力でも低下が目立った画質は、フルHD出力でさらに低下している。いくらフレームレートが向上すると言っても、プレイに耐えられない画質になってしまう。あくまでも4K、WQHD解像度での快適なゲーミングを目指す際に使うのが良いだろう。
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フレームレートは確実に向上、画質と相談しながら設定しよう
各解像度、FSRのモード時のフレームレートを確認していこう。計測は負荷の高い村中を60秒間移動した際の数値を「CapFrameX」で記録。平均フレームレートと最小1%(パーセンタイル点)をまとめている。
画質はともかく、フレームレートは確実に向上しており、WQHD解像度では50.1fpsだった平均フレームレートが「Ultra Quality」で、平均68.9fpsまで伸びている。さすがに4K解像度で60fpsオーバーを実現するには、モードを「Performance」にする必要があったが、3世代前のGPUとなるRadeon RX 580で4Kゲーミングが可能になるのは、なかなか興味深い。
フレームレートの伸びは、ゲームタイトルはもちろん、CPUやGPUで異なってくると思われるが、ここでは4K、「Performance」で最大で約2.5倍、「Balanced」で約2倍程度の向上を確認しているので、かなり期待できそうだ。
FSRで旧世代GPUを延命、4K、WQHDゲーミングを楽しもう
なかなか買い換えに踏み切れない価格になっているビデオカード。今後も大幅な値下がりは期待薄だけに、手持ちの前世代GPU搭載ビデオカードを有効に活用できる「FidelityFX Super Resolution」は、魅力的だ。
とりあえずビデオカードはそのままに、4K、WQHD対応の液晶ディスプレーにアップグレードして、高解像度ゲーミングを楽しむのもありかもしれない。なお、近いところでは「FAR CRY6」(10月7日発売予定)も対応する予定なので期待したい。
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