「iCUE 7000X RGB」と「iCUE H170i ELITE CAPELLIX」で自作に挑戦
見た目も性能もこだわりたい自作erに! CORSAIRのiCUE対応フルタワーケース&水冷クーラーで「魅せるPC」を目指す
2021年07月21日 11時00分更新
「魅せるPC」自作にチャレンジ!
ケーブルをうまく隠すのが美しく見せるコツ
今回の組み立てに使ったパーツを簡単にまとめておこう。主なライトアップパーツとなるのが、PCケースのiCUE 7000X RGB、CPUクーラーのiCUE H170i ELITE CAPELLIX、メモリーの「DOMINATOR PLATINUM RGB」(8GB×4)となる。なお、マザーボードにはiCUEからLEDをコントロールできるASUSの「TUF GAMING B550M-PLUS (WI-FI)」を採用した。
基本的な組み立て方は一般的なタワー型パソコンと変わらない。ザックリと手順の流れを説明すると、以下のようになる。
・ケースに電源ユニットを固定し、必要な電源ケーブルを挿す
・マザーボードにCPUとメモリー、M.2 SSDを装着
・ケースにマザーボードを固定
・電源スイッチやUSBなどのパネルケーブルを挿す
・電源ケーブルをマザーボードに挿す
・水冷CPUクーラーを組み立てて、ファンの配線を行なう
・CPUにヘッドを装着し、コントローラーと接続
・ビデオカードを装着し、電源ケーブルを挿す
といった感じだ。矛盾しない限り、順番は多少前後しても構わない。
一般的な自作ではケーブル類の挿し忘れ、別作業中の抜けを回避するため、ケーブルの取り回しはパーツを組み込んだ後に一気に行なうことが多い。しかし今回の構成ではファンの数が多く、細かなケーブル類がかなり増えていたため、忘れないよう手順ごとにケーブル作業を行なうことにした。
毎回背面のケーブルを束ね直さなくてはならないが、ケーブルが多いときは、このほうが失敗は少ない。
フルモジュラー式の電源ユニットとなっていたため、先にケースに固定してから必要なケーブルを装着することにした。この方法だと装着時にケーブルがジャマにならないのがメリットだが、ケースによってはスペースが狭く、後からケーブルを挿せない場合もあるので注意したい。
iCUE 7000X RGBは3.5インチベイがジャマになり、後からケーブルを挿すのは難しそうに思えるが、実はこのベイは着脱が可能。今回はベイを使わないため、取り外してしまうことにした。
マザーボードへのパーツ装着、ケースへの組付けはとくに問題なし。いつもであればメモリーまで装着しておくのだが、今回は、組み立て終了後に装着することにした。メモリーの背が高く、CPUクーラーの装着時に苦労しそうな予感がしたからだ。
1000Wという大容量電源ユニットを使ったためケーブルが太かったことや、ケースのパネルケーブルの配線に多少苦労したものの、大きな問題はなし。編集者も自作に不慣れとはいえ初心者ではないため、1つずつ手順を確認しながら作業すれば難しいことはなかった。
苦労した……というか悩んだのが、CPUクーラーの取り付けだ。水冷CPUクーラーでも、120mmの小型のものであれば空冷とそれほど変わらない手間で取り付けられるのだが、420mmとなるとラジエーターの固定だけでも大変。
まずはラジエーターをケースに装着する場所と向きを決め、ファンのケーブルが後ろ側に隠れる向きを確認。ファンを装着してもらった。
続いてラジエーターをケースの天面に装着するのだが、大きく重たいため作業がしづらい。そこで、一度天面のマウンターを取り外してしまい、先にラジエーターを固定。その後、天面ごとケースに組付けることにした。
ラジエーターごと天面のマウンター元に戻せば、ケースへの装着は完了。大型のラジエーターでも楽に装着できるのが、このケースの強みだ。
続いてCPUにポンプ一体型のヘッドを装着する。装着用の金具はヘッドの左右から挿し込む方式。ネジ止めも必要なく簡単に交換できるのがうれしい。
ここまで作業を進めてから、実はマザーボードのブラケットベース交換が必要だったのではないかと焦ったのだが、標準のまま装着できるため問題なし。なお、ブラケットベースの交換が必要な場合でも、ちょうどCPUの裏面側が切り抜かれているため、マザーボードを取り外すことなく交換できるので安心してほしい。
無事にCPUクーラーの取り付けが終われば、今度はファンやヘッドのケーブル接続だ。これはマザーボード上に接続するのではなく、付属の「iCUE Commander CORE」を使用する。
問題となるのが、このiCUE Commander COREをどこに配置するかということ。端ではケーブルが届かないし、かといって、2.5インチベイの上では厚みが増してケースが閉まりにくくなってしまう。
そこで、2.5インチベイを取り外してしまい、そこに貼ることにした。固定は付属の両面テープを使用した。
固定位置を決めるには、ケーブルが届くことが絶対条件。先に仮配線してしまい、最適な場所を探るというのがベターな方法だろう。ケーブルをまとめたかったこともあり、ここでは配線作業と同時に固定位置を考えていった。
なお、コントローラーには別途電源供給が必要だ。電源ユニットにSATA用の電源ケーブルを増設し、ケース用、CPUクーラー用の2つとも接続してやろう。
ケーブルをまとめるには結束バンドを使うのがキレイで楽なのだが、一度締めると外せないのが難点。最後の仕上げでなければ、何度もやり直せるビニタイやケーブルタイを使うといいだろう。
ケースにはいたるところにフックが作られており、ここにビニタイを通してケーブルがまとめられるようになっている。これを駆使して、ケーブルを固定するとキレイに配線できる。
配線まで終われば、CPUへとヘッドを取り付けよう。ヘッドの取り付けを最後にしたのは、これが作業として一番やり直しがしづらい部分だからだ。
取り付けといっても、フックをブラケットベースに引っ掛け、ネジ止めするだけなので、難しいことはない。逆向きにも取り付けられるが、ラジエーターに繋がるチューブが周囲にぶつからないかだけは確認すること。
最後にヘッドとコントローラーの配線をして、最難関となるCPUクーラーの取り付けはOK。後はメモリーとビデオカードの装着、そしてビデオカード用の電源を接続すれば完成だ。