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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第293回

ソニー初のミッドレンジ5G「Xperia 10 III」 を使ってわかった長所と短所

2021年07月10日 12時00分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII

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カメラ性能にも過度な期待は禁物

 アウトカメラは、超広角(約800万画素/F値2.2/16mm)+広角(約1200万画素/F値1.8/27mm)+望遠(約800万画素/F値2.4/54mm)という構成。シーンや被写体を認識して、自動で最適な設定になる「プレミアムおまかせオート」にも対応しています。

上から超広角、広角、望遠(光学2倍)の順に並ぶ

 撮影してみると、ナチュラルな色調で撮れるものの、やや暗く写る印象。好みにもよりますが、明るくて鮮やかな、いわゆる“映える”写真を好む人には向いていないかもしれません。それでも、焦点距離(35mm換算値)が16mm~54mmの範囲をカバーしていることは、大きなメリットと言えます。

超広角で撮影。鮮やかな色で写った

広角で撮影。超広角とは若干色味が異なり、広角のほうがナチュラル

望遠(光学2倍)で撮影。暗い部分が、かなり黒くなってしまうのが気になった

花を認識すると、背景がほどよくボケた

「ナイトモード」で撮影。やや画質が粗くなる

室内でスイーツを撮影。食べ物は美味しそうに見える色味で写った

 インカメラは約800万画素(F値2.0)で、背景をぼかしたり、美顔補正ができる「ポートレートセルフィー」モードを搭載。画質はやはりちょっと暗めで、自分撮りを存分に楽しみたい人にはおすすめしづらいかも……。

インカメラでは、好みの補正を設定して自分撮りができる

【まとめ】4GのXperiaスマホからの乗り換えに最適

 初期搭載OSはAndroid 11。画面端をタップして、ショートカットメニューを表示させる「サイドセンス」を除けば、これといって目立つ独自機能はなく、新しいモノを好む人は物足りなく感じるかもしれません。逆に言えば、シンプルで誰でも使いこなせるとも言えます。

画面端をダブルタップして、よく使うアプリのメニューを表示させたり、マルチウィンドウを起動したりできる「サイドセンス」。ただし、Xperia 10 IIIは、そもそも片手で操作しやすいサイズなので、この機能を必要とするユーザーが少ないだろう

 おサイフケータイと、防水(IPX5/IPX8)と防塵(IP6X)にも対応しているので、普段使いで不便を感じることはないはずです。これまで、4GのXperiaを使っていた人には格好の選択肢となるでしょう。

 ただし、5万円台の価値があるか否かと言えば、評価が分かれそうです。同じSnadragon 690 5Gを搭載して、3万円台で買える機種もありますし、5万円台でさらにスペックの高いモデルもあります。筆者としては、相場よりも若干割高に思うのですが、そこにソニー製という安心感に価値を見出せる人は、買って後悔しないはずです。

  Xperia 10 III SO-52B
メーカー ソニー
ディスプレー 6型有機EL(21:9)
画面解像度 1080×2520ドット
サイズ 約68×154×8.3mm
重量 約169g
CPU Snapdragon 690
メモリー 6GB
ストレージ 128GB
OS Android 11
5G対応周波数 サブ6
カメラ アウト:約1220万画素(標準)
+約800万画素(超広角)
+約1800万画素(望遠)
/イン:約800万画素
バッテリー容量 4500mAh
FeliCa/NFC ○/○
ワンセグ/フルセグ ×/×
防水/防塵 ○/○(IPX5,8/IP6X)
生体認証 ○(指紋)
USB端子 Type-C
カラバリ ブルー、ホワイト、ブラック、ピンク、イエロー(ドコモオンラインショップ限定)
 

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