カメラ性能にも過度な期待は禁物
アウトカメラは、超広角(約800万画素/F値2.2/16mm)+広角(約1200万画素/F値1.8/27mm)+望遠(約800万画素/F値2.4/54mm)という構成。シーンや被写体を認識して、自動で最適な設定になる「プレミアムおまかせオート」にも対応しています。
撮影してみると、ナチュラルな色調で撮れるものの、やや暗く写る印象。好みにもよりますが、明るくて鮮やかな、いわゆる“映える”写真を好む人には向いていないかもしれません。それでも、焦点距離(35mm換算値)が16mm~54mmの範囲をカバーしていることは、大きなメリットと言えます。
インカメラは約800万画素(F値2.0)で、背景をぼかしたり、美顔補正ができる「ポートレートセルフィー」モードを搭載。画質はやはりちょっと暗めで、自分撮りを存分に楽しみたい人にはおすすめしづらいかも……。
【まとめ】4GのXperiaスマホからの乗り換えに最適
初期搭載OSはAndroid 11。画面端をタップして、ショートカットメニューを表示させる「サイドセンス」を除けば、これといって目立つ独自機能はなく、新しいモノを好む人は物足りなく感じるかもしれません。逆に言えば、シンプルで誰でも使いこなせるとも言えます。
おサイフケータイと、防水(IPX5/IPX8)と防塵(IP6X)にも対応しているので、普段使いで不便を感じることはないはずです。これまで、4GのXperiaを使っていた人には格好の選択肢となるでしょう。
ただし、5万円台の価値があるか否かと言えば、評価が分かれそうです。同じSnadragon 690 5Gを搭載して、3万円台で買える機種もありますし、5万円台でさらにスペックの高いモデルもあります。筆者としては、相場よりも若干割高に思うのですが、そこにソニー製という安心感に価値を見出せる人は、買って後悔しないはずです。
Xperia 10 III SO-52B | ||
---|---|---|
メーカー | ソニー | |
ディスプレー | 6型有機EL(21:9) | |
画面解像度 | 1080×2520ドット | |
サイズ | 約68×154×8.3mm | |
重量 | 約169g | |
CPU | Snapdragon 690 | |
メモリー | 6GB | |
ストレージ | 128GB | |
OS | Android 11 | |
5G対応周波数 | サブ6 | |
カメラ | アウト:約1220万画素(標準) +約800万画素(超広角) +約1800万画素(望遠) /イン:約800万画素 |
|
バッテリー容量 | 4500mAh | |
FeliCa/NFC | ○/○ | |
ワンセグ/フルセグ | ×/× | |
防水/防塵 | ○/○(IPX5,8/IP6X) | |
生体認証 | ○(指紋) | |
USB端子 | Type-C | |
カラバリ | ブルー、ホワイト、ブラック、ピンク、イエロー(ドコモオンラインショップ限定) |
この連載の記事
-
第470回
スマホ
背面ライトは健在! 手軽価格の「Nothing Phone (2a)」クイックレビュー -
第469回
スマホ
日本初上陸のnubiaの縦折りスマホ「nubia Flip 5G」レビュー! 安くて手軽に使える折りたたみ -
第468回
スマホ
ハイエンドAndroidタブ「OPPO Pad 2」はフル装備で使うと利便性が格段に向上する -
第467回
スマホ
「Galaxy S23 FE」は高性能を8万円台で実現したお財布にも優しいスマホ -
第466回
スマホ
Galaxy S24 UltraはGalaxy S23 Ultraからどう変わった?カメラや生成AI機能を比較した -
第465回
スマホ
小型ボディーにAI機能を詰め込んだ「Galaxy S24」の実力をグローバル版で体験 -
第464回
スマホ
3万円以下でFeliCaも搭載で機能十分な「OPPO A79 5G」は2台目スマホに重宝しそう -
第463回
スマホ
美しいボディーに可変色ライト、vivo「V29」はポートレート撮影のためのスマホ! -
第462回
スマホ
AI性能を高めた超高性能スマホ「Galaxy S24 Ultra」海外版でAIを使い倒した -
第461回
スマホ
Nothing Phone風の「Infinix GT10 Pro」は価格を抑えたゲーミングスマホ -
第460回
ウェアラブル
メガネ型ワイヤレスイヤホン「OWNDAYS×HUAWEI Eyewear 2」はファッションアイテムとしても優秀 - この連載の一覧へ