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山根博士の海外モバイル通信 第553回

199ドルのLTE対応の薄型Androidタブ「Blackview Tab10」をレビュー

2021年07月05日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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日本では未発売のエントリータブ
「Blackview Tab10」をレビュー

 最近のタブレットは外付けキーボードやスタイラスペンに対応し、ノートPCのような使い方もできるハイエンドモデルが数多く登場しています。一方、低価格なタブレットは機能強化よりも使いやすさを考えた製品が出てきています。オンライン販売を主とするBlackviewのタブレット「Blackview Tab10」もそんな製品です。

Blackview Tab10

 Blackview Tab10の大きな特徴は199ドル(約2万2000円)という価格でSIMカードスロットを搭載し、LTE通信に対応していることです。しかもデュアルSIM対応。SIMカードトレイはnano SIM2枚、あるいはnano SIMカード+microSDカードの組み合わせで使用可能。バッテリー容量が7480mAhもあるのはタブレットならではの利点で、MVNOのデータSIMカードなどを入れておき普段はテザリングのモデムにする、という使い方もできます。

タブレットながらもデュアルSIMカードに対応。左側面にはType-C端子も備える

 ディスプレーは10.1型(1920×1200ドット)を搭載。ただし、著作権保護のWidevineはL3なので、NetflixやAmazon PrimeでHD再生ができません。YouTubeは可能です。

WidevineはL3なのでNetflixなどのHD再生はできない

 本体サイズは243×162×8.4mm。カメラの突起部分でも8.8mmと薄型で、重量は523g。ほぼ同じディスプレーサイズのApple「iPad 10.2」 (2020年モデル)が250.6×174.1×7.5mm、495g(LTEモデル)ですからBlackview Tab10のサイズはかなり頑張ったものとなっていますね。なによりも価格はiPadの半額以下です。

10.1型ディスプレーを採用

最薄サイズは8.4mmと薄い

 背面はメタル調の仕上げ。本体カラーはグレイ、ゴールド、シルバーの3色で今回テストした端末はゴールドです。カメラは左上に1300万画素を搭載、最近流行りのスクエアな台座の中にシングルカメラとフラッシュが収まっています。

背面のデザイン。カメラ部分はうまく仕上げられている

 本体右側面にはボリュームボタンと電源ボタン。そして本体下部には5ピンの専用端子があります。この部分には別売のキーボードを装着可能。キーボードはスタンドタイプで価格は34.99ドル(約3900円)と、Blackviewはアクセサリー類も低価格で提供してくれます。今回はキーボードは試せませんでしたが、オフィス用途にタブレットを使いたい人はぜひ揃えたいアクセサリーでしょう。

本体底面の専用端子を使ってキーボードを装着できる

別売のキーボード

 なおパッケージを開封すると、Blackview Tab10本体にケースが装着されていました。大手メーカーのタブレットならケース選びも簡単ですが、Blackviewの製品となると入手はやや困難なのが実情。スマートフォンもタブレットも今やケースをつけて使うことが当たり前ですから、ケースを同梱してくれるのはうれしいことです。なおケースは「シリコン+折りたたみのフタ」タイプ。

パッケージに同梱されているシリコンケース

 フタの部分をたためばスタンドになるので、机の上に置いてそのまま動画を見るのも簡単。購入後すぐに動画視聴用途に使えるのは便利でしょうね。また専用キーボードを買わなくとも、自宅に余っている人も多いと思われるBluetoothキーボードを用意してすぐに仕事もできます。

スタンドをたたんで本体を立てる。Bluetoothキーボードとの組み合わせもすぐできる

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