日本では未発売のエントリータブ
「Blackview Tab10」をレビュー
最近のタブレットは外付けキーボードやスタイラスペンに対応し、ノートPCのような使い方もできるハイエンドモデルが数多く登場しています。一方、低価格なタブレットは機能強化よりも使いやすさを考えた製品が出てきています。オンライン販売を主とするBlackviewのタブレット「Blackview Tab10」もそんな製品です。
Blackview Tab10の大きな特徴は199ドル(約2万2000円)という価格でSIMカードスロットを搭載し、LTE通信に対応していることです。しかもデュアルSIM対応。SIMカードトレイはnano SIM2枚、あるいはnano SIMカード+microSDカードの組み合わせで使用可能。バッテリー容量が7480mAhもあるのはタブレットならではの利点で、MVNOのデータSIMカードなどを入れておき普段はテザリングのモデムにする、という使い方もできます。
ディスプレーは10.1型(1920×1200ドット)を搭載。ただし、著作権保護のWidevineはL3なので、NetflixやAmazon PrimeでHD再生ができません。YouTubeは可能です。
本体サイズは243×162×8.4mm。カメラの突起部分でも8.8mmと薄型で、重量は523g。ほぼ同じディスプレーサイズのApple「iPad 10.2」 (2020年モデル)が250.6×174.1×7.5mm、495g(LTEモデル)ですからBlackview Tab10のサイズはかなり頑張ったものとなっていますね。なによりも価格はiPadの半額以下です。
背面はメタル調の仕上げ。本体カラーはグレイ、ゴールド、シルバーの3色で今回テストした端末はゴールドです。カメラは左上に1300万画素を搭載、最近流行りのスクエアな台座の中にシングルカメラとフラッシュが収まっています。
本体右側面にはボリュームボタンと電源ボタン。そして本体下部には5ピンの専用端子があります。この部分には別売のキーボードを装着可能。キーボードはスタンドタイプで価格は34.99ドル(約3900円)と、Blackviewはアクセサリー類も低価格で提供してくれます。今回はキーボードは試せませんでしたが、オフィス用途にタブレットを使いたい人はぜひ揃えたいアクセサリーでしょう。
なおパッケージを開封すると、Blackview Tab10本体にケースが装着されていました。大手メーカーのタブレットならケース選びも簡単ですが、Blackviewの製品となると入手はやや困難なのが実情。スマートフォンもタブレットも今やケースをつけて使うことが当たり前ですから、ケースを同梱してくれるのはうれしいことです。なおケースは「シリコン+折りたたみのフタ」タイプ。
フタの部分をたためばスタンドになるので、机の上に置いてそのまま動画を見るのも簡単。購入後すぐに動画視聴用途に使えるのは便利でしょうね。また専用キーボードを買わなくとも、自宅に余っている人も多いと思われるBluetoothキーボードを用意してすぐに仕事もできます。
この連載の記事
-
第726回
スマホ
1700万円のシャオミ製スーパースポーツEV「SU7 Ultra」を広州モーターショーで見た -
第725回
スマホ
この冬一番の注目スマホ、超薄型折りたたみの「心系天下W25」がサムスンから登場 -
第724回
スマホ
駅名ごとGalaxy! クアラルンプールの「Samsung Galaxy駅」がスゴすぎた! -
第723回
スマホ
レトロデザインが可愛すぎる!? Nokiaケータイ風リュックの良さを知ってほしい! -
第722回
スマホ
iPhone 16発売直後の深セン、中国でも中古買い取りショップと転売が盛況 -
第721回
スマホ
日本と変わらぬ熱気がスゴイ! 中国・深セン版「ポタフェス」に行った -
第720回
スマホ
USBケーブルや電源プラグに4G内蔵も! 進化するモバイルルーターたち -
第719回
スマホ
ドイツでも人気のシャオミのスマホ、ライカカメラで注目を高める -
第718回
スマホ
毎月の無料ギフトが楽しみなドンキのSIM「マジモバ」を契約してみた -
第717回
スマホ
ファーウェイの新型EV「LUXEED」はスマート化でよりモバイルとクルマは密接な関係に -
第716回
スマホ
ディスプレー展示会で見てわかった最近のスマホの背面が美しい理由 - この連載の一覧へ