画像付きトースト通知をするための関数
とはいえ、自作のスクリプトなどに組み込むとなるとPowerShellの関数(Function)になっていたほうが、扱いやすいだろう。そこで、画像も表示できるFunction、Toastを作ってみた。
以下のリストをメモ帳などに貼り付け、拡張子を"ps1"にした適当な名前で保存しておく。メッセージなどに日本語を入れた場合には、スクリプトは、シフトJISで保存しないと文字化けする。あるいは、自作のスクリプトにFunction部分だけを貼り付けてもよい。なお、6~10行目はヒアドキュメントなので、行頭にスペースなどをいれないようにする。Windows PowerShellで保存したファイルを読み込めば、Toast関数が使えるようになる。
function global:Toast {
param ([Parameter(Mandatory)][String] $title,[Parameter(Mandatory)][String] $msg,[String] $picturePath,[String] $bigPicturePath )
if($picturePath -ne "") {$p1=Resolve-Path $picturePath;}
if($bigPicturePath -ne "") {$p2=Resolve-Path $bigPicturePath;}
$AppId = "{1AC14E77-02E7-4E5D-B744-2EB1AE5198B7}\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe";
$template = @"
<toast><visual><binding template="ToastGeneric"><text>$($title)</text><text>$($msg)</text>
<image placement="appLogoOverride" hint-crop="circle" src="$($p1)"/><image src="$($p2)"/>
</binding></visual></toast>
"@;
[void][Windows.Data.Xml.Dom.XmlDocument, Windows.Data.Xml.Dom.XmlDocument, ContentType = WindowsRuntime];
$xml=new-object Windows.Data.Xml.Dom.XmlDocument;
$xml.loadXml($template);
[Windows.UI.Notifications.ToastNotificationManager, Windows.UI.Notifications, ContentType = WindowsRuntime]::CreateToastNotifier($AppId).Show($xml);
}
Toast関数は、以下の4つの引数を使う。
-title "タイトルメッセージ"
-msg "メッセージ本文"
-picturePath "画像ファイルのパス"
-BigPicturePath "大きい画像ファイルのパス"
このうち、「-title」と「-msg」は省略できないが、画像ファイルはどちらも省略可能である。
画像は、PNGでもJPEGも可能だ。また、画像のパスは省略できる。「-picturePath」で指定する画像は丸く切り抜かれて、メッセージの横に表示され、「-bigPicturePath」で指定した画像は、メッセージの下に大きく表示される。具体的には下記のように実行する(画像ファイルは各自で用意願いたい)。
Toast -title "ASCII.JP" -msg "Windows Info" -picturePath .\pic.png -bigPicturePath .\pic.png
このプログラムは、文字列に変数を埋め込んだあと、XML化してトースト表示させている。基本的な原理は最初のリストと同じだが、文字列($template。7~10行目)から、直接XMLデータを作っている点が違う(11~13行目)。また、XMLも少し複雑にしてある。
トースト通知は、メッセージボックスと違って、作業を邪魔しないので、スクリプトをバックグラウンドで動作させたり、表示が消えても履歴がアクションセンターに残るので、タスクスケジューラーから起動するといった場合に利用できる。
公開当初、記事内のリスト部の表示が一部おかしくなっておりました。お詫びして修正いたします。また、一部内容の記述を変更しております。(6/20 22:000)

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