どうしてシャボン玉ができるのか?
洗剤(界面活性剤)の分子には、水とくっつきたがる部分(親水基)と水から離れようとする部分(親油基/疎水基)があります。水とまぜることで、水とくっつきたがる部分(親水基)が水とくっつき、水から離れようとする部分(親油基、疎水基)は水から離れようとして外側に並びます。この状態で空気が入ると、先ほどの性質は保ったまま空気に押されて伸ばされて大きく丸くなっていきます。このようにしてできたのがシャボン玉です。
▼詳しい解説は、ミキラボ・キッズの動画でご覧ください。
なお、水が蒸発するとシャボン玉ははじけますが、グリセリンを加えると乾燥を防ぎシャボン玉が長持ちするとされています。ただし、空気などが乾燥しているとはじけることもあります。
まとめ
今回は、プラスチックチェーンを使って一度に巨大&大量のシャボン玉を作る方法をご紹介しました。私自身も公園などでこの方法でシャボン玉を飛ばしていると、子どもたちが自然と集まってシャボン玉の仕組みに触れて帰ってくれます。
見た目のインパクトはありますが、材料はホームセンターや100円ショップなどでお買い求めいただけるものですので、ぜひお試しいただけますと嬉しいです。本実験をとおして、子どもたちが少しでも科学の一端に触れるきっかけとなりましたら嬉しいです。
■注意事項
・小学生など低年齢の子どもが実験をするときは、必ず保護者の指導のもとで実施してください。
・釣り竿などの長い棒が目などに刺さったりしないように、また、たくさんのシャボン玉が迷惑にならないように周りに配慮してシャボン玉を飛ばしてください。
・ニッパーを使うときは、手などを切ったりしないように気をつけてください。
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