4KではResizable BARがデメリットになった
「Rainbow Six Siege」
ここからはゲームでの検証だ。まずは「Rainbow Six Siege」から検証をスタートしよう。APIはVulkan、画質は“最高”をベースにレンダースケール100%を追加。ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測した。
RTX 30シリーズ全てがResizable BAR対応になったことで、RTX 3060 Tiで発生していた理不尽なまでの最低fpsの落ち込みが解消されたほか、RTX 3060 Twin Edge OCに関しても、フルHD(1920×1080ドット)~WQHD(2460×1440ドット)では前回よりもややフレームレートが向上している。また、ROG-STRIX-RTX 3060はわずかだがそれよりも高いフレームレートを記録した。
ただ、4K(3840×2160ドット)では、RTX 2060~RTX 3060までがほぼ横並びになった。これはメモリーバス幅192bitの問題というよりも、Rainbow Six SiegeのエンジンとGeForce+Ryzen(AGESA 1.2.0.1)環境の組み合わせで発生する、フレームレートが落ち込む現象に引っかかっているようだ。これについては、後日GeForceのResizable BAR検証記事でもう少し俯瞰的に解説する予定だ。
フルHDでも効果アリな「Apex Legends」
軽めのFPS系ゲームつながりで「Apex Legends」の検証もしてみよう。画質は最高画質設定とし、起動オプションで明示的にフレームレート上限解除「+fps_max unlimited」を追加。「CapFrameX」を利用し、射撃練習場における一連の行動をとった時のフレームレートを計測した。
Rainbow Six Siegeでは、ASUSとZOTACのRTX 3060カードの差はわずかだったが、このゲームではフルHDの平均フレームレートで178→183fpsと、5fpsの差が表れている。一方で、WQHDや4Kでは両者の差は小さめだ。
元々負荷が軽い上にフレームレート300fps制限が存在するゲームであるため、フルHD時でも格下のGPUとの差があまり出ていない点に注目。同じメモリーバス幅192bitのRTX 2060 FEに対しては30fps近い差が出ているが、メモリーバス幅256bitのRTX 2060 SUPER FEに対してはOC設定が強めのROG-STRIX-RTX 3060ですら20fps以内に詰め寄られている。
RTX 2060より下のGPUからの乗り換えであれば差を実感できるだろうが、RTX 2060 SUPERからの乗り換えでは、OC設定の強いROG-STRIX-RTX 3060でもメリットは感じにくいだろう。
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