デザインもいいしスペックも充分
防水防塵対応の「Xperia M5」
今回紹介する国内では発売されなかったXperiaは、2015年第3四半期に登場した「Xperia M5/Xperia M5 Dual」です。コードネームはHolly、シングルSIM・デュアルSIMのモデル番号はともに「E56xx」。防水・防塵機能をもった「Xperia M4 Aqua」の後継モデルでした。
ディスプレーサイズは、約5型(1920×1080ドッド)のIPS液晶を搭載と、従来モデルから高精細化。シャープでコントラストの美しい映像となるモバイルBRAVIAエンジン2を採用しています。
スペックはSoCがMediaTekのHelio X10(オクタコアコア、2.0GHz)、メモリーは3GB、内蔵ストレージは16GB。外部ストレージは最大200GBのmicroSDカードに対応し、OSはAndroid 5.0(Lollipop)でした。バッテリー容量は2600mAhで、「STAMINAモード」はアプリごとにバッテリーの消費を極力抑えてより長く使え、緊急用の「Ultra STAMINAモード」ではさらに長持ちさせることができました。
本体サイズは、約72×145×7.6mmで重さは142.5g。サイドにはXperiaシリーズ特有の電源ボタンとボリュームキー、カメラキーがあり、フレームのラウンド具合やコーナーの構成まで「Xperia Z5」と通点が多く、背面はガラス、フレームにはステンレス素材が採用されています。カラバリは、ブラック、ホワイト、ゴールドの3色が用意されていました。
リアカメラは、約2150万画素で積層型CMOSセンサー「Exmor RS for mobile」を採用し、LEDのフラッシュを搭載。F2.2と明るいレンズを採用し、ISOは3200まで対応。望遠機能は5倍のデジタルズームを備えています。動画撮影は4Kにまで対応していました。
フロントカメラは約1300万画素。セルフィーに特化してより高画素になり、前面でもフルHDの動画撮影が可能です。
そしてそのほかの機能では、IP65(IP6Xの防塵性能とIPX5の防水性能)とIP68(IP6Xの防塵性能とIPX8の防水性能)を搭載。防塵性能は粉塵の侵入を防ぐレベルのIP6Xと、防水性能としては噴流水と水没の両方の規格に対応します。本体側面にあるSIMスロットやmicroSDカードスロットは、カバーで覆われており、USB端子とイヤホンジャックについてはカバーはなくキャップレス防水のため、直刺しできるようになっていました。
防水防塵機能は、この頃からXperiaの代名詞となり、あえてAQUAなどのサブネームはつかなくなりました。
スペックとしては同じ時期に発売されたXperia Z5シリーズには及びませんが、必要十分な性能を備え、メインカメラは4K動画撮影に対応し、セルフィーが得意なフロントカメラを備えるなど死角のない性能だったのです。そのうえ、比較的チープなイメージだったミッドレンジにあって、ガラス素材やステンレス素材を採用して、見た目にも満足できるモデルとなっていました。
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