Ryzen 5 5600Xより安価な「Core i5ー11400F」と
B560マザーであまり性能を下げずにコストを大きく抑える
紅谷さんが今回提案してくれたゲーミングPC構成の大きなトピックは2つ。1つ目はコストを抑えつつ、ゲーミングに十分な性能を発揮するCPU&マザーボードのチョイスだ。
CPUには高コスパゲーミングPC自作の定番となる「Ryzen 5 5600X」より1万7000円程度安価で、次ぐ性能を持っている「Core i5ー11400F」を選択している。Core i5ながら、DDR4-3200動作を正式にサポートしているので、フレームレートの向上にも期待できる。発売が予定されている「X」が付かないRyzen 5 5600が登場していない今なら、かなりおすすめとのことだ。
「F」モデルなので内蔵GPUは非搭載になるが、ビデオカード搭載のゲーミングPCでは問題なし。さらに内蔵GPU経由の出力が必須になるUltra HD Blu-rayの再生などに使われるIntel SGX(Intel Software Guard Extensions)も第11世代Coreで削られたので、ビデオカードを搭載したPCでの内蔵GPUの必要性はかなりダウンしている。
あわせてマザーボードには、Intel B560チップセットを採用したASUS「TUF GAMING B560-PLUS WIFI」を組み合わせている。エントリーチップセットだが、PCIe4.0動作やUSB3.2 Gen2、Thunderbolt 4のサポートに加え、これまでのHやB型番のチップセットでは非対応だったメモリーのオーバークロック動作への対応など、必要十分な機能を備えている。
「TUF GAMING B560-PLUS WIFI」は2万円以下で、PCIe4.0×4対応M.2ソケットや次世代ネットワークのWi-Fi6と2.5G LANを搭載する。8+1フェーズのDrMOS電源回路を備え、Core i7へのアップグレードも安心。今回の構成ではコストが大きくアップするPCIe4.0対応NVMe M.2 SSDの搭載は避けたが、大型M.2ヒートシンクを装備しているので、高発熱なPCIe4.0対応NVMe M.2 SSDも安心して搭載できる。
インターフェースも充実しており、リアにUSB3.2 Gen2に対応したType-Cポート×1、Type-A×2を装備し、PCケースフロント用にUSB3.2 Gen1 Type-Cとヘッダーピン、Thunderbolt 4ポートを増設(ThunderboltEX 4)できるヘッダーピンも装備している。
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