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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第607回

Rocket Lakeが14nmプロセスを採用した本当の理由 インテル CPUロードマップ

2021年03月22日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII

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Ice Lake-SPのダイサイズは巨大
ウェハー1枚から77個しか取れない

 3月18日に、新CEOであるPat Gelsinger氏が「3月23日に最新情報をウェブキャストで流す」とメンションしたが、その予告ページに掲載された写真が、どうみてもIce Lake-SPの28コア版である。

予告ページに掲載された写真。元サイズは9504×6336ピクセルと巨大である

 実際、中央を切り出した写真とIce Lake-SPの模式図を比較するとそっくりである。

上の画像の中央を切り出した写真。手前左端がPCIe Gen4で、そこから右に向かって順にメモリーコントローラー、Ice Lakeコア、メモリーコントローラー、Ice Lakeコア×2、PCIe Gen4とくる。模式図の右端の並びである

 これがIce Lake-SPのウェハー写真だ、という前提で再び予告ページに掲載された写真を見直すと、ウェハー上の配置はおおむね下図のようになる。推定ダイサイズは37×18mm前後で660mm2近くなる。ウェハー1枚から、わずか77個しか取れない計算だ。相変わらず巨大なダイの形で提供されることになりそうである。

Ice Lake-SPのウェハー上の配置。わずか77個しか取れないことになる

Xe-HPGが発表?

 最後はGPUの話だ。3月19日、Intel Graphicsの公式アカウントが謎のティザーを公開した

 Xe-LPと書かれたチップ(?)に光があたり、Xe-HPGに変化してゆくというものだが、変化し終わったチップ(?)の側面に謎の数字が記載されている。

赤枠は筆者が追加。余談だが、なぜか筆者のTwitterアカウントはこのIntel Graphicsにブロックされている。多分こういう記事を書いてるのが問題なのだろう

 どう見ても二進数なので、これを十進数にすると35、160、237、208になる。そこでhttp://35.160.237.208/ に行くと、https://xehpg.intel.comにリダイレクトされる。

https://xehpg.intel.comのページ。Scavenger(ゴミあさり)呼ばわりされるし……(scavenger huntは借り物競争という意味なので、インテルに悪意がないのは理解しているが)

 おそらくは3月26日の朝9時(太平洋時間:日本時間で3月27日の深夜2時)に「何か」が発表されるようだ。Xe-HPGの製品発表というのが一番普通の予測であるが。これに関しては今のところ事前情報がなにもないので、筆者もとりあえずは楽しみにしていたいと思う。それはともかく、Twitterのブロック解除してもらえませんかね……

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