Ice Lake-SPのダイサイズは巨大
ウェハー1枚から77個しか取れない
3月18日に、新CEOであるPat Gelsinger氏が「3月23日に最新情報をウェブキャストで流す」とメンションしたが、その予告ページに掲載された写真が、どうみてもIce Lake-SPの28コア版である。
実際、中央を切り出した写真とIce Lake-SPの模式図を比較するとそっくりである。
これがIce Lake-SPのウェハー写真だ、という前提で再び予告ページに掲載された写真を見直すと、ウェハー上の配置はおおむね下図のようになる。推定ダイサイズは37×18mm前後で660mm2近くなる。ウェハー1枚から、わずか77個しか取れない計算だ。相変わらず巨大なダイの形で提供されることになりそうである。
Xe-HPGが発表?
最後はGPUの話だ。3月19日、Intel Graphicsの公式アカウントが謎のティザーを公開した。
Xe HPG microarchitecture teaser = ???? pic.twitter.com/kdzBokBiW4
— Intel Graphics (@IntelGraphics) March 18, 2021
Xe-LPと書かれたチップ(?)に光があたり、Xe-HPGに変化してゆくというものだが、変化し終わったチップ(?)の側面に謎の数字が記載されている。
どう見ても二進数なので、これを十進数にすると35、160、237、208になる。そこでhttp://35.160.237.208/ に行くと、https://xehpg.intel.comにリダイレクトされる。
おそらくは3月26日の朝9時(太平洋時間:日本時間で3月27日の深夜2時)に「何か」が発表されるようだ。Xe-HPGの製品発表というのが一番普通の予測であるが。これに関しては今のところ事前情報がなにもないので、筆者もとりあえずは楽しみにしていたいと思う。それはともかく、Twitterのブロック解除してもらえませんかね……
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