地場産業の淡路瓦と気鋭のクリエイターの共創が生まれる場を提供
NPO法人コミュニティリンク
~江戸以来の伝統技とクリエイター集団をマッチング~
NPO法人コミュニティリンク(本社:兵庫県宝塚市、代表理事:中西 雅幸、以下当社)は、兵庫県淡路島の地場産業「淡路瓦」の淡路瓦工業組合と、東京都内に5拠点を置くクリエイターのためのコラボレーション誘発型シェアオフィス「co-lab(コーラボ)」所属の建築プロデューサー・プロダクトデザイナーなどをつなぐプロジェクトを支援しました。
■伝統技×クリエイター集団が生み出す新しい価値
現在のコロナ禍で移動や集会が制限される中、当社ではものづくり地場産業とクリエイター集団を遠隔でマッチングし、新しいプロダクト開発の場の創造に取り組んでいます。
日本三大瓦産地のひとつである淡路島。江戸時代以来の伝統技から生まれたいぶし瓦は、その断熱性・耐風性・耐震性の高さから全国に普及しています。現在では、屋根のみならず洋・モダン建築の壁材や床材として国内外の飲食店やホテルなどに活用され、瓦の新たな活路の場が広がっています。歴史と自信の伝統技術を誇る淡路瓦、その製造を行う企業66社からなる淡路瓦工業組合(http://www.a-kawara.jp)と、新しい価値創出や斬新なアイデアを得意とするクリエイター集団、co-lab(https://www.co-lab.jp)の建築プロデューサー・プロダクトデザイナー。異なる強みを持つ両者の出会いと共同開発によって、瓦に新たな付加価値を与えたプロダクトが生まれることを目指しています。
■テクノロジーを用いたビジネスマッチング
「淡路瓦工業組合×co-lab オンライン工場見学ツアー」を、2021年2月19日(金)に開催しました。淡路島での実際の瓦の製造工程を工場見学をしながら体感できるツアーを、zoomを活用したオンラインで実現。東京等遠隔地にいるco-labのクリエイターが、製造技術や品質をリアルタイムで視聴でき、淡路島にいるつくり手と直接意見交換できる場となりました。会場となったのは、栄和瓦産業株式会社と野水瓦産業株式会社(両社とも兵庫県南あわじ市)。「淡路島までは行けないがオンラインならぜひ見たいと思った」というクリエイターの声もあり、テクノロジーを用いることで、ものづくりの現場とデザインが生まれるオフィスが一瞬でつながり、新たなビジネスマッチングの可能性を広げました。
■今後の展開について
淡路瓦工業組合は、2021年3月9日~3月12日東京ビックサイトで開催予定の「建築・建材展」に出展しています。このツアーにより淡路瓦に興味を持ったクリエイターに展示会で実際の商品に触れてもらうことで、具体的なビジネスの創出に期待しています。当社は、地域課題をITで解決するソーシャルアクセラレーターの立場で、行政業務で培っきたネットワークと、企業誘致やスタートアップ支援事業で培ってきた起業家ネットワークを生かし、今後も地場産業界におけるイノベーション創出の推進役として、販路開拓や新規事業開発を協働型プロジェクトで進めてまいります。