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石川温のPCスマホニュース解説 第104回

「ahamo」2700円は魅力だが、知らずに契約すると困ることも

2021年03月09日 09時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

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●大混乱が起きるかも

 確かに、決済サービスが「使えない」という告知は、キャリアが率先してアピールしてはいないので、結構な「盲点」になっている。

 ユーザーとしては「知らない間に解約になっていた」と、どこかのタイミングで気がつくのかも知れない。

 やっかいなのは、キャリア決済サービスを利用しているコンテンツ提供会社だろう。せっかく集めた顧客から、毎月、確実に会費などを徴収できていたのに、ahamoなどのオンライン専用プランに乗り換えられたことで、自動解約となっては収益に大きなダメージを与えかねない。アーティストのファンクラブやゲームサイト、情報提供サイトなど、結構な範囲のコンテンツ提供会社が影響を受けるのではないか。

 NTTドコモではahamoにおいて、

・d払い(街、ネット)
・ドコモ払い
・コンテンツ決済サービス(Google Play、iTunes)

 といった決済サービスを提供しているが、コンテンツ提供側が対応していないことには混乱が生じかねる。

 NTTドコモのサイトではデータの引き継ぎなどについて「各コンテンツでご確認ください」と、ちょっと投げやりな対応となっており、ahamoが開始されると、コンテンツ業界とユーザーの周りで阿鼻叫喚の大混乱が起きてしまうかもしれない。

 

筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。

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