「ねぎラー油牛丼」
吉野家
並盛460円(税抜)
https://www.yoshinoya.com/wp-content/uploads/2021/02/08121044/news20210209.pdf
ねぎが薬味ではなく主役です
幼い頃から、薬味をめっちゃ盛り付けるタイプの人間だったんですよね。うどんを出すお店に行けば、ねぎや天かすなどが盛り放題だとガンガンかけてしまうし。そばを食べるとなれば、「美味しんぼ」の登場人物が激怒しそうなぐらい、ねぎとわさびをそばつゆに入れるし。
では、牛丼チェーンではどうでしょう。お金がない学生時代は、紅しょうがをバカみたいに牛丼にのせていたことを思い出します。味も何もないのですが、かさ増しというよりは、単純に「そういうものをのせたい」という欲求が強かった気もします。三遊亭円丈がそんな落語をやっていたような気もするな……。
さて、吉野家は「ねぎラー油牛丼」「ねぎ山椒牛丼」を2月12日から発売しています。牛丼に和の食材である“白ねぎ”をトッピングした商品。価格はいずれも並盛460円(税抜)。
ねぎラー油牛丼は、ピリ辛の食べるラー油を和えた白ねぎをトッピング。食べるラー油と白ねぎのピリッとした辛さ、白ねぎのシャキシャキとした触感がアクセントで、食が進む一品となっているとうたいます。
ねぎ山椒牛丼は、山椒と香ばしい甘辛たれをかけた白ねぎを牛丼と合わせた一品。「ねぎ玉牛丼」の特製タレを使用し、コチュジャンやごま油なども入って香ばしいため、白ねぎとの相性も抜群だとか。お好みの量の山椒をかけて食べるようになっています。
なお、ねぎラー油牛丼の「ねぎラー油」と、ねぎ山椒牛丼の「ねぎ山椒」は牛丼とは別皿にて提供するとのこと。ねぎラー油、ねぎ山椒は単体でも販売され、「豚丼」などにトッピング可能です。販売価格は各108円(税抜)。
また、発売を記念して、「ねぎラー油牛丼」「ねぎ山椒牛丼」の本体価格から29(二ク)円引きで提供するキャンペーンも開催。2月27日20時まで実施。「ねぎラー油」「ねぎ山椒」単品にもキャンペーンが適用され本体価格から29円引きとなります。
それにしたって白ねぎの主張が強い
さっそく吉野家で「ねぎラー油牛丼」を注文してみました。
広報写真では牛丼の上にねぎラー油がのっていますが、店内では別皿で提供されます。それ自体に問題はありませんが、きれいにのせようとすると、それなりに技術が必要です。不器用な筆者は諦めました。
「牛丼の上にのせなくてもよいのでは?」「別々に食べればよいのでは?」という意見もありましょうが、いかんせん、ねぎラー油が完全に「切ったねぎに食べるラー油をかけただけ」のものであるため、単体でつまんで食べるのに向いていません。
牛丼の具の汁気もありますし、個人的には、のせたほうが食べやすくなるんじゃないかなと思います。
とにかく、牛丼に加わったのがねぎとラー油なので、「思わぬ味だ!」ということはありません。そうはいっても、味のポイントはねぎです。牛丼の具のようにタレで煮込まれてくったりしているわけではなく、生です。
というわけで、辛味はどうしても目立つ。ラー油の辛さより、“ねぎの辛味”が牛丼全体の中でアクセントになります。甘辛い牛丼の味付けとは好対照なので、これはこれでアリでしょう。
ただ、さすがに熱が入っていない白ねぎが大量にのっているので、ねぎの香りや辛さは、どうしても目立ちます。その刺激というか、存在感たるや、「ねぎ玉牛丼」あたりの比ではないです。
極論ですが、あなたが、ねぎを好きかどうかです。シャキシャキした食感や特有の匂いなどが好みならおおいに気に入るでしょうし、とにかく、白ねぎが牛丼の上にたくさんあるとうれしい! という人なら間違いない。
逆に、「ねぎ、苦手なんですよね」という「葷酒口内に入るを許さず」タイプの人ですと、かなりしんどいと思います。個性がはっきりしているとも言える。
筆者はねぎがかなり好きで、ラーメン店で「ねぎラーメン」的なメニューがあれば積極的に選ぶタイプですが、それでも、吉野家のねぎラー油牛丼は「けっこう白ねぎが強いな」と感じます。見た目以上に、口の中での主張が強いです。それがお好きならOK、そうでなければNG。わかりやすいかと。
モーダル小嶋
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。一人めし連載「モーダル小嶋のTOKYO男子めし」もよろしくお願い申し上げます。
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