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McAfee Blog

コロナ禍で消費者はよりいっそうクラウドを利用、いっそうサイバー攻撃に脆弱に

2021年01月29日 17時30分更新

文● McAfee

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 2020年はこれまでとは全く異なる1年でした。オフィスから自宅に移り、遠隔教育に参加し、遠くからのコミュニケーションの仕方を考えました。数え切れないほどの映画やテレビ番組をストリーミングすることで新しい形のエンターテインメントを探し、自宅でのトレーニングでアクティブな状態を維持するための新しい方法を見つけました。しかし、私たちのデバイスと私たちが急速に採用したテクノロジーがなければ、これは不可能でした。実際、データによると、パンデミックの最初の2ヵ月だけで、デジタルの採用が5年先へと加速しました。また、2021年の消費者のセキュリティーマインドセットに関する調査の結果によると、かつて対面で行われていた人々の暮らしや日常生活の活動が、オンラインの代替手段に置き換わる状態が続いていることが明らかになりました。

オンラインの選択肢はここに

 昨年、私たちの多くはさまざまなオンラインツールの使用を開始または使用を増やしました。たとえば、オンラインバンキングの使用量は22%増加し、オンラインフィットネスクラスは7%増加し、仮想医師の予約は9%増加しました。私たちはこれらのオンラインの選択肢の利便性に適応し、かつては主に対面であった活動をそれらを使用して置き換えました。さらに、回答者の77%がテキストメッセージや電子メールの通知機能、ログイン状態の維持あるいはユーザーの認証情報を記憶するオプションといった利便性を追求した機能を使い始めたと回答しています。

 上述のとおり、かつては対面であった人々の生活のなかでの活動は、オンラインの代替手段に置き換わる状態が続くでしょう。私たちの調査によると、ソーシャルディスタンスの確保や外出禁止令が解除されたとしても、オンラインバンキング(61%)、ソーシャルエンゲージメント(56%)、パーソナルショッピング(52%)などを筆頭としたデジタルファーストの生活様式を今後も続けていくと考えていることが明らかになりました。しかし、これらのタスクを完了するためにテクノロジーに依存し続けているなか、セキュリティーの習慣をオンラインで過ごす時間の増加にどのように適応させているのでしょうか。

新しいデジタル世界はまた、新しいデジタル脅威の増加へ

 オンラインでさまざまなアプリやサービスとやり取りする時間が長くなるほど、潜在的なサイバーセキュリティーのリスクや脅威にさらされる可能性が高くなります。そのため、新しいデジタルの世界に適応し、それを受け入れ続けるにつれて、ハッカーは同時にメモを取ります。調査結果によると、回答者の71%が財務データの盗難や侵害を最も懸念しており、68%が個人情報のハッキングを懸念しています。

 安心感を高めることが何よりも大切であり、安心してデジタルライフを送っていきます。しかし、調査回答者の29%は、サイバー攻撃を防御する自信がないことを認めてうます。一方で、回答者の40%は攻撃を防ぐ能力に自信を持っており、脅威を特定または防御する方法も理解していると考えています。

 これらの懸念があっても、オンラインセキュリティーに関する私たちの認識と私たちの行動の間には依然として矛盾があるようです。回答者の70%が、2020年に少なくとも1つの接続デバイスを購入したものの、セキュリティーソフトを購入して対策を行なったのは50%に過ぎず、セキュリティーソフトが最新の状態かどうかを実際に確認しているのはわずか4人に1人でした。

 しかし、新しいテクノロジーを生活に取り入れながらデジタルウェルネスを維持するには、セキュリティーの習慣を同時にアップグレードする必要があります。結局のところ、問題を修正しなければならない立場にあるよりも、問題を防ぐ方が良いのです。

ハッカーの一歩先を行くために

 ハッカーが攻撃するのを防ぐために、そもそもなぜ、彼らがあなたのデータを欲しがるのかを考えることは有効です。ただし、米国の回答者の半数以上は、オンラインデータの価値を考えたことがないことを認めています。一方でハッカーは常に他人を金銭目的で悪用する方法を探しています。ハッカーは、インターネットを介して個人を特定できる情報を収集して盗むことにより、私たちのIDをつなぎ合わせることができます。これは貴重な資産であり、高額で取引が行なわれています。

 ハッカーの一歩先を行き、今後もデジタル上の大切な情報を保護するために、以下のようなセキュリティーのヒントに従い注意を払うことで、デジタルライフを快適にしていきましょう。

1.多要素認証を使用

 2要素認証または多要素認証は、身元を確認するためにテキストメッセージや安全なコードの電子メール送信など、複数の形式の確認を必要とするため、セキュリティーの追加レイヤーを提供します。Gmail、Dropbox、LinkedIn、Facebookなどの最も人気のあるオンラインサイトは多要素認証を提供しており、数分で設定が可能です。これにより、キーボードスヌーピングによってあなたの情報を読み取った可能性のある犯罪者によるなりすましが成功するリスクが軽減されます。

2.細心の注意を払いながら接続

 ハッカーは、無料のインターネットアクセスを探している無防備なユーザーを狙い、公共のWi-Fiネットワークの陰に潜んでいます。パブリックWi-Fiネットワークでトランザクションを実行する必要がある場合は、マカフィー セーフコネクトなどの仮想プライベートネットワーク(VPN)を使用して、オンライン中の安全を確保してください。

3.セキュリティーを強化して閲覧

 McAfee Total Protectionなどの包括的なセキュリティーソリューションを使用して、 マルウェア、フィッシング攻撃、その他の脅威からデバイスを保護します。これには、悪意のあるウェブサイトの識別に役立つMcAfeeWebAdvisorが含まれてい ます。

4.セキュリティー設定を有効化

 ビデオ会議プラットフォームなどのサードパーティツールを使用する場合は、会議をパスワードで保護し、他の会議参加者が画面を共有できないようにすることで、セキュリティー設定を調整します。また、デバイスのアプリの権限を調整して、アクティブに使用しているときにのみ現在地の情報を取得することを許可したり、安全なブラウジングオプションを有効にして、悪意のあるウェブサイトからユーザーを保護したりすることもできます。

最新情報を入手

 常にお伝えしていることですが、日々のニュースからの情報収集は重要です。またデジタルの安全性を維持するための情報やマカフィー製品に関する最新情報、および最新の消費者向けおよびモバイルセキュリティーの脅威に関する最新情報を入手するには、Twitterで@McAfee_Home(US)または@McAfee_JP_Sec(日本)をフォローし、ポッドキャストHackableをお聞きください。

※本ページの内容は2021年1月26日(US時間)更新の以下のMcAfee Blogの内容です。
原文:New Year, New Digital You: Consumer Security Findings from McAfee’s Latest Report
著者:Judith Bitterli

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