このページの本文へ

McAfee Blog

PCやスマホのデータも整理整頓、7つのステップを紹介

2021年06月11日 13時00分更新

文● McAfee

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 窓を開け放って、新鮮な空気を入れましょう。春の大掃除の時期です。

 同様に、デジタルに関しても大掃除しましょう。

 お住まいの地域が実際に春になっていてもそうでなくても、散らかったデバイス、アプリ、オンラインアカウントをきれいに整理しましょう。掃除をすることで、プライバシーや個人情報を守ることができます。なぜなら、散らかっているものを減らせば、ハッカーがその情報を拾い上げて悪用する機会も減るからです。

 実際、私たちは日頃から多くのデジタル情報を蓄積しており、ときどきそれらを整理する必要があります。考えてみましょう。

・ほとんど利用する予定のないオンラインショップの複数のアカウント
・閲覧しなくなった掲示板やフォーラムのメンバー登録
・デバイスに残ったままの数多くのアプリやプログラム
・何年も前のスプレッドシートや記録など、不要となった古いファイル
・そして、写真。たくさんありますよね?

春の大掃除のための7つのステップ

 前述のようなものが蓄積されることで、デバイスの空き容量が占有されるだけでなく、場合によってはセキュリティー上の危険にさらされることもあります。そうならないために、整理する方法をお伝えします。

1. 自分のアカウントを見直し、使わないものは削除

 ブックマークやパスワードマネージャーなど、パスワードやユーザー名を保存している場所を見直します。また、関連するウェブサイトやサービスを厳しく見直しましょう。もし、しばらく使っていないアカウントがあれば最後にログインして、個人情報をすべて削除し、無効にしておきましょう。 このような作業で、メールアドレス、ユーザー名、パスワードの不要な流出を防ぐことができます。大規模な不正アクセスは残念ながら定期的に発生しており、悲しいことに、利用していたサイトが不正アクセスを受けていたことに気づかないこともあるのです。その間に、あなたの氏名、パスワード、そしてそのアカウントに関連付けられた情報(クレジットカードなど)がハッカーの手に渡ってしまいます。情報の露出を抑えましょう。古いアカウントは閉鎖にしましょう。

2. パスワードマネージャーで整理し、安全性を高める

 現在は、それぞれのアカウントに強力な固有のパスワードを作成することは必須ですが、使っているすべてのアカウントでそれができるか考えると、かなり難しいことです。そこで、パスワードマネージャーの出番です。パスワードマネージャーを使って、強力な固有のパスワードを作成しましょう。さらにハッカーや犯罪者がアクセスできない安全なサーバーにパスワードを保存することができます。

 また、テキスト文書やスプレッドシートを使用して、パスワードをコンピュータやデバイスに保存しないようにしてください。万が一、デバイスが攻撃されたり、紛失したり、盗まれたりした場合、パスワードをそのような形で保存しておくということは、デジタルライフへの鍵を渡すようなものです。

3. PCを整理してパフォーマンス(そしてセキュリティー)を向上させる

 実際のところ、私たちの多くは日々の生活に追われていて、コンピューターやラップトップの整理をすることは、リストの中でもかなり下の方に位置していると思います。しかし、月に一度は掃除をすることで、デバイスの性能をより長く維持することができます。特に長い間掃除をしていなかった場合には、まるで新しいコンピューターを使うような感覚を味わうことができます。PCのパフォーマンスを向上させるための説明を読んでみてください。PCのパフォーマンスを見違えるほど向上させるための簡単な手順をご紹介しています。

 さらに、このプロセスの一環として、OSやアプリケーションを最新のアップデートで強化する必要があります。アップデートは、スピードや機能を向上させるだけでなく、長期的に安全性を高めるセキュリティーアップグレードが含まれていることもよくあります。お使いのOSやアプリに自動アップデート機能がある場合は、その機能を有効にしておくと、アップデートが自動的に行なわれます。

4. 写真を整理して保存

 写真については、これだけでひとつの記事になるようなデータがあります。実際、2018年に世界中で撮影された写真はおよそ1兆2000億枚と推定されています。あなたが共有した写真も確実にこの中に含まれているでしょう。

 しかし、あなたの写真はアルバム、グリーティングカード、壁掛け、キッチンやリビングに飾るデジタルフォトフレームなどの素敵なものになることはなく、ただパソコンや携帯電話のストレージを占領しているだけかもしれません。それに、春の大掃除はちょっとした楽しみでもあります。写真を整理して、バックアップを取り、何か特別なものを作るためのヒントを以前こちらの記事でご紹介しています。

5. 古いアプリと、それに関連するデータを削除

 スマホにウォーキングやランニング、エクササイズを記録するためのアプリがいくつか入っているとします。そのうちのひとつは、今では全く使わなくなりました。そのような古くて使わなくなったアプリは削除しましょう。アプリを削除する前に、アプリに関連するアカウントを削除して、携帯電話に保存されているすべてのデータ、パスワード、ユーザーIDを確実に削除してください。デスクトップPCやラップトップPCについても、同様の手順で実施しましょう。デバイス以外の場所にアカウントデータが保存されている可能性があることを認識してください。つまり、最近の多くのアプリは、アプリのプロバイダーが情報を保管・管理しています。アカウントを閉鎖して、データや情報が流通しないようにしてください。

6. 古いファイルは廃棄し、大切なファイルを暗号化

 ここでは、デバイスに包括的なセキュリティーソフトウェアを使用することを推奨します。ウイルスやマルウェアなどのサイバー攻撃から身を守るだけでなく、機密情報の保護にも役立ちます。セキュリティーソフトウェアには、次のような機能があります。

・ファイルの暗号化機能:最も機密性の高いファイルを暗号化キーなしで変換したり、復号したりできます。
・デジタルファイルシュレッダー機能:古いファイルをコンピュータから完全に削除します(デスクトップのゴミ箱に入れただけでは完全には削除されず、簡単に復元できます)。
・個人情報保護機能:オンライン上に流出した可能性のある個人情報がないかダークウェブを監視し、詐欺の危険性がある場合はすぐに警告します。

7. 古いコンピューターや機器類の廃棄

 適切に処分しましょう。デスクトップPC、ノートパソコン、携帯電話、タブレットとお別れするときには、環境とセキュリティーに配慮した方法で行ないましょう。

 考えてみましょう。その古いハードドライブには何が入っていますか? その古いコンピュータには、貴重な個人情報や財務情報が大量に入っているかもしれません。タブレットや携帯電話に関しても同様のことがいえます。米国の連邦取引委員会(FTC)は、コンピューターを処分する前のデータ保護についての記事のなかで、分かりやすいアドバイスをしています。古い確定申告書を無防備な状態でゴミ箱に捨てることは避けたいものです。

 廃棄には、いくつかの選択肢があります。

・お住まいの地域のデジタル機器の処理方法を調べましょう。古い機器類を安全な方法で廃棄やリサイクルをするサービスがあります。
・携帯電話会社のなかには、機器を適切に廃棄してくれるだけでなく、新しいデバイスの購入補助などのインセンティブプログラムや下取りサービスを提供しているところもあります。
・最後に、デバイスを再利用するという選択肢も考えてみましょう。家族に譲ったり、寄付したりすることもできます。古い機器であっても、他の誰かにとっては素晴らしく便利なものかもしれません。繰り返しになりますが、古いデータは必ず保護してください。

春の大掃除には、やってよかったと思える収穫がある

 大掃除をすることで得られる収穫があります。それが春の大掃除の醍醐味です。この7つのリストを実行すれば、より安全で快適なデジタル環境を手に入れることができるでしょう。

最新情報を入手

 日々のニュースからの情報収集は重要です。またデジタルの安全性を維持するための情報やマカフィー製品に関する最新情報、および最新の消費者向けおよびモバイルセキュリティの脅威に関する最新情報を入手するには、Twitterで@McAfee_Home(US)または@McAfee_JP_Sec(日本)をフォローし、ポッドキャストHackableをお聞きください。

※本ページの内容は2021年4月16日(US時間)更新の以下のMcAfee Blogの内容に、一部追記しています。
原文:Digital Spring Cleaning: Seven Steps for Faster, Safer Devices
著者:Judith Bitterli

カテゴリートップへ