外見まで劇的に変化するキャラクタービルド
特徴的なビジュアルのヴェイラープレートは全12種類が用意されており、いずれもマップで収集した素材を利用してアンロック可能だ。ただし、マップごとに収集できる素材が異なるため、アンロックの順番はある程度制限されている。ヴェイラープレートはそれぞれに固有の能力アップ(パッシブ)効果が付与されているほか、ゲージの蓄積により発動できる特殊技「アルコンの憤怒」の効果、さらにアルコンの憤怒発動中のステータスバフ効果が異なっている。
能力アップの効果は状態異常を与えるもの、特定攻撃のダメージを増やすものなどがあり、装備品の追加効果とのシナジーが生まれる。たとえば「出血」に関する効果をアップさせる装備品があれば、出血効果を発生させるパッシブを持つ「ブルワーク」を装着する、といった使い分けが考えられる。
アルコンの憤怒の効果に関しては、ショックウェーブを放つタイプ、戦闘を支援させる兵士を呼び出すタイプ、状態異常を与える確率をアップさせるタイプの3通りがあるものの、どちらかといえば発生後の無敵時間や、追加効果をアテにして発動させる機会の方が多い印象だ。
キャラクター操作のモーションなどは基本的に変わらないため、最初は純粋に必要な効果で選ぶか、いっそ見た目で選んでしまっても問題ないだろう。また、プレートごとに装着できるアイテム「オーグメント」の種類が若干異なるため、ゲームをある程度進め、ビルドの幅が出てきた後にじっくりと吟味するのもよさそうだ。
そのほかの武器や装備品に関するハクスラ要素は極めてシンプル。それぞれにレア度が設定されており、高レア度の武器には豊富な追加効果が備わっているため、少なくともストーリーの攻略段階では、その時点でレア度が高く攻撃力や精神力の数値が高い装備品を選んでおけばまず間違いはない。推奨レベルの高いミッションほど良い装備品がドロップするので、ある程度攻略が落ち着くまでは、探索を繰り返すよりもガンガン先に進んでしまうほうがいいだろう。
なお、ある程度ゲームを進めることでアンロックされる「鍛冶炉」では、素材を活用してアイテムの性能をアップグレードしたり、不要な武器などを素材に変換できる。高レア武器は最大5回までのアップグレードが可能だが、成長する値はそれほど高くないため、クリア後のエンドコンテンツに挑戦する前はあまり世話になる機会はないかもしれない。気に入った武器やレア度が高く追加効果が強い武器をどうしても使い続けたい場合に利用を検討しよう。
Ryzen 9 5900X & Radeon RX 6900XT環境での快適度は?
では、「Godfall」がAMDプラットフォームでどの程度快適に動作するかを試してみよう。テストにあたり用意したのは、現行製品の鉄板構成とも言える12コア/24スレッドの「Ryzen 9 5900X」、および最新の「Radeon RX 6900 XT」だ。
画質はプリセットを「最高」に設定し、フルスクリーン環境で解像度フルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)の3パターンをそれぞれ選択。ゲーム内ベンチマークモードを使用し、平均フレームレートを計測した。
「Radeon RX 6900 XT」を使った環境では、フルHD解像度で平均144fps超えを達成できており、もっとも重い4K解像度でも平均フレームレートは67.6fps。ビジュアルに特徴のあるタイトルではあるが、Radeon RX 6900 XTであれば、どの解像度でもしっかりと快適なフレームレートを出せていると言っていいだろう。
オンラインプレイはマッチングがないので注意
個人的には、特にキャラクターのレスポンスが良好だった点を評価しているが、それぞれのヴェイラープレートにはもう少し個性が欲しいと感じたし、オンライン協力プレイのマッチングシステムがない(オンラインプレイはフレンドとのみ可能)など、本作には多少物足りない部分があったのも事実だ。
また、ストーリーは序盤から“お約束”と言っていいほどの簡素な展開が続くため、豊かな物語を求めるプレイヤーにもあまり向かないだろう。総じて「Godfall」は、非常にオーソドックスなハクスラ系TPSアクションであり、近接攻撃にフォーカスしたこの手の作品が好きなプレイヤーにおすすめできる作品と言えそうだ。
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