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「サイバーパンク2077」をRadeon RX 6900 XTでプレイ!緻密な未来都市を描く超大作は最新GPUでどれくらい快適?

2021年01月07日 11時00分更新

文● 松野将太 編集● ASCII

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GPUには最新のハイエンドモデル「Radeon RX 6900 XT」を用意。フレームレートを検証した

■ゲームタイトル:サイバーパンク2077
■メーカー名:CD PROJEKT RED
■価格情報:8778円
■公式サイト:https://www.spike-chunsoft.co.jp/cyberpunk2077/

作りこまれた世界設定とオープンワールドマップが魅力

 2020年最後の注目作として、12月10日に満を持してリリースされた「サイバーパンク2077」は、身体改造などのテクノロジーが過剰に発達した退廃的な未来都市を舞台とする、その名の通りサイバーパンク的な世界観が特徴のオープンワールド・アクションRPGだ。現在、PlayStation 4版やXbox One版など、性能的に不利なハードウェアにおける最適化が不足していたために評価を悪くしてはいるものの、PC版では致命的な不具合はなく、スペック次第で本作を存分に楽しめる。

「ナイトシティ」の景観。マップは非常に緻密に作りこまれており、人々にもどこか生活感が感じられるのが秀逸

 本作の舞台は、2077年の架空の巨大都市「ナイトシティ」。都市内には国家を超えるほどの絶大な力を持つ大企業の超高層ビルが立ち並ぶ反面、まばゆいネオンと薄汚れた街並みのコントラストが印象深い外国人街や貧民街も多く、厳しい格差社会が形成されている。主人公の「V(ヴィー)」は、そんなナイトシティでとある事件に巻き込まれ、謎めいたインプラントチップ「Relic」を入手することに。このチップをめぐって起きる大規模な抗争やキャラクターたちの人間模様を描くのが、本作の主なストーリーだ。

主人公V(ヴィー)の素性はある程度自身で決定できる

 なおV(ヴィー)は、プレイ開始時に外見やライフパス(生い立ち)をある程度まで自由に設定できる。厳密な性別選択はなく、基本的な外観を部位ごとのパーツから選べるのはもちろん、男性の声や女性の声(作中、キャラクターはそれぞれの声に合わせた代名詞で呼ばれる)、生殖器の有無(!)までを自由に組み合わせられるのは、いかにも未来的だ。一方、ライフパスの選択では物語のスタート地点やストーリーで選べる選択肢が変わってくるものの、おおまかなストーリーラインには変化はない。

ジョブを受け、様々な依頼を達成することでゲームが進行していく。ゲームボリューム自体も膨大だ

 基本的にはオープンワールドゲームらしく、ナイトシティで強力な力を持っているフィクサーたち、その他の街の人物たちからジョブを受注することでゲームが進行していく。ストーリーの根幹に関わるメインジョブのほか、人気を得ることで受託できるサイドジョブや依頼ジョブを進めることにより、アイテムや資金を入手可能だ。

 本作には後述するように極めて豊富なキャラクターのカスタマイズ・強化要素があるため、好みの外見を追求したり、強力な武器やハッキング能力を得て戦闘を有利に進めることもできる。ゲーム自体はメイン・サブ含めて相当なボリュームがあるため、サイドジョブで道草を食っているだけでもあっという間に時間が経ってしまい、なかなかストーリーが進まない、なんてこともままある。

徒歩や車で街をぶらついているだけでも楽しい。ただし治安が悪いため、通りで銃撃戦に巻き込まれたりすることも……

 そして本作の最大の特徴とも言えるのが、非常に緻密に作りこまれたナイトシティの景観そのものだ。今どきのゲームらしくマップが広いことはもちろんだが、摩天楼から場末のバー、外国人街で道端に並ぶ屋台に至るまで、それぞれの区画や建築物のディティールがしっかりと描かれているため、街を行く人々にさえ、きちんとした生活の様子が感じられる。

 こういうマップを散策するのは非常に楽しく、これまでの著名なオープンワールドゲームと比較しても、その作りこみは随一と言っていいだろう。徒歩で歩き回ったり、車でドライブしているだけでも、本作の魅力の一端は感じられるはずだ。

 一方で、PC版であっても細かなバグは目につく。筆者がプレイした限りでも、UIの一部が画面に残り続けたり、登場人物の現れる位置がおかしくなったりといった、些細ではあるがちょっと気になる出来事には何度か遭遇した。先に述べた通り、ゲーム自体のボリュームが凄まじいため、現時点である程度の不備は仕方ないとも思うが、このあたりは発売後パッチで漸次改善されていくことに期待するほかないだろう。

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