2020年末、ドコモによる「ahamo(アハモ)」などの新料金プランが登場したことで、楽天モバイルへの包囲網ができつつあります。1年無料の特典が終わり、「有料化」が順次始まる中、楽天モバイルは生き残れるのでしょうか。
■200万回線を突破するも、大手の新20GBプランは脅威に
12月30日、楽天は自社回線サービスの累計契約申し込み数が200万回線を突破したことを発表しました。「1年無料」の割に増加ペースが遅いとの指摘はあるものの、以前に楽天の三木谷会長が損益分岐点として挙げた「700万回線」に向けて、着実に増えています。
ここにライバルとして現れたのが、楽天と同じ月額2980円で並ぶahamoや「SoftBank on LINE」です。楽天は自社エリアで無制限という優位性はあるものの、楽天ユーザーの利用データ量は15.6GBであることから、大手による20GBの新料金プランは脅威といえます。
さらに、楽天の自社エリア外のパートナーエリアでは5GBしか使えません。2021年4月以降、1年無料の特典が終わることで「有料化」が始まる中、このままでは3月にサービス開始予定のahamoなどにユーザーが流出しかねない状況です。

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