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電力のスマートメーターを合法的にハックしよう! Nature Remo E Liteレビュー

2020年12月31日 12時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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電気の使用量がグラフで直感的に把握できる

 Remo Eを通してスマートメーターの電力値を読み取ったり、Remoを使って家電をコントロールする際の中心となるのが、スマホ用のアプリ「Nature Remo」だ。iOS用とAndroid用があり、それぞれのアプリストアから無料ダウンロードして利用できる。

 Remo Eをセットアップする際には、上記のようにして取得したBルートサービスのIDとパスワードを入力する。最初に使用する前に、ファームウェアのアップデートが入るため、多少の時間はかかるが、その間はただ待っているだけでいい。特に面倒な操作は必要ない。

 後はアプリで「エネルギー」のタブを選べば、いつでも自宅の電力使用量をスマホ画面で確認できる。表示は、ほぼ5秒毎に更新される現在の電力使用量(単位はW)のほか、4つのボタンで選ぶ1日、1週間、1月、1年の累積使用量も併せて表示する。4種の期間の累積使用量は、グラフ表示されるので、1日や1週間、あるいは1月、1年といった期間の中での使用量の変化が一目瞭然だ。

 1日単位の表示では約7分刻み、1週間単位では1日刻み、1月単位では1週刻みでグラフを描いてくれる。グラフの縦軸は1日単位の場合「kW」、その他は「kWh」となっている。欲を言えば、目安でも良いので、あらかじめ電力会社との契約内容を設定しておくことで、電気料金(円)を表示してくれると、より実感がわく。ただ、電気料金は使用量によって単価が変わるので、難しいものもあるのだろう。

 当然ながら、ここで分かるのは電力メーターによる計測値なので、契約している家屋全体の電力使用量だ。電力使用量が多い場合、家庭内のどの機器が主に消費しているのかまでは分からない。とはいえ、リアルタイムで更新される消費量を見ながら、個々の機器をオンオフしてみれば、だいたいは把握することができる。いずれにせよ、いちいち電力メーターのあるところまで行かなくても、その時点の電力使用量が数値で表示されるのは、これまでは考えられなかったこと。しかも、自宅のWi-Fiエリアだけでなく、インターネットに接続していれば、世界中どこにいてもその時点の自宅の電力使用量が見えるのだから、非常にありがたい。

 さらに欲を言えば、計測したものを数値データとして取り込めるようなパソコン版のアプリ、またはスマホアプリからデータを書き出す機能があれば、なお良かった。それについては今後のアプリの進化に期待したい。

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