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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第264回

ファーウェイがいよいよ独自OS「Harmony OS」をスマートフォンへ モバイル版ベータを公開

2020年12月25日 12時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII

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サッカー仏代表グリーズマン選手
ファーウェイとの契約を打ち切り

 グローバルの話題で、ファーウェイブランドにダメージとなる事件があった。同社スマートフォンのアンバサダーを2017年から務めていたサッカー選手、アントワーヌ・グリーズマン(フランス、FCバルセロナ所属)が12月10日に契約を打ち切ったと公表した。理由は米国が主張する安全問題ではなく、ファーウェイがウイグル族を識別する顔検出システムの技術を中国政府に供給しているという報道を受けてのものだ。

 Instagram上での表明では(https://www.instagram.com/p/CInqQ5-ptdP/)、「ウイグルアラートの開発に貢献していたという強い疑惑」を受けて、すぐに契約を解消したとしている。ファーウェイはこれに対し、「残念に思う」とした上で「個人的に説明する機会を持ちたい」とBBCにコメントしている(https://www.bbc.com/news/world-europe-55265989)。

 報道の元になった、ビデオ監視システムを調査している米IPVMの主張によると(https://ipvm.com/reports/huawei-megvii-uygur.html)、ファーウェイは2018年に自社の動画システムで、顔認識アルゴリズムで知られる中国Megvilのソフトウェアを検証していたという。文書は「機密」扱いでファーウェイの欧州のウェブサイトに公開されていたと記している。

 グリーズマン氏はフランス代表での主力選手、前回(2018年)のワールドカップの優勝に大きく貢献しており、その影響力も大きい。欧州でのファーウェイのイメージにマイナスとなることは必至だ。

 

筆者紹介──末岡洋子

フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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