Amazon VPCの環境設定をバックアップ/復元できる機能も追加
「Veeam Backup for AWS v3」提供開始、Amazon RDSの保護も可能に
ヴィーム・ソフトウェアは2020年12月9日、Amazon Web Services(AWS)のデータ保護ソリューション最新版、「Veeam Backup for AWS v3」の一般提供開始を発表した。新版ではこれまでの「Amazon EC2」に加えて、新たにリレーショナルデータベースサービス「Amazon RDS」のデータ保護にも対応。また「Amazon VPC」の環境設定情報をバックアップ/リカバリする機能も追加される。
Veeam Backup for AWSは、AWS向けに開発されたクラウドネイティブなバックアップ/リカバリソリューション。ワークロードやデータの保護をポリシーベースで自動化することが可能で、Veeamの特徴であるハイブリッド/マルチクラウド環境内のポータビリティも実現する。前バージョン(v2)の発表からおよそ半年でのバージョンアップとなった。
従来のバージョンでは、AWSのコンピュートサービスであるEC2にのみ対応したものだったが、今回は新たにRDSの各種インスタンス(MariaDB、Microsoft SQL Server、MySQL、Oracle、PostgreSQL)にも対応した。これにより、ユーザーはAWS上のデータベースに蓄積されたデータを簡単に保護/復元できるようになる。別のロケーション(リージョン)への復元も可能だ。
またv3では、VPCそのもののバックアップ/リカバリにも対応する。具体的には、VPCの設定情報をAmazon S3ストレージにバックアップし、そこからVPCを復元することが可能だ。これにより、VPCの設定ミスに対するトラブルシューティングや、開発/テスト環境やDR環境としてVPCを利用する場合の取り扱いが容易になる。
なおVeeam Backup for AWSでは、10インスタンスまでのバックアップ/無制限のリカバリができる無償版と、1インスタンスあたり年額40ドルからの有償版が提供されている。Veeam WebサイトまたはAWS Marketplaceから購入できる。
この記事の編集者は以下の記事もオススメしています
- ハイブリッドクラウドのデータ保護にVeeamが選ばれる理由
- ヴィーム、「Veeam Backup for AWS v2」など最新版製品を披露
- Veeam「エージェント管理のベストプラクティス」セミナー12月22日開催
- 「ニコニコ」用に高速クラウドストレージ「RSTOR」が採用
- まもなく登場! Veeam最新版「V11」で強化される3つの機能をチェック
- 「Veeam Backup for Office 365」最新版の目玉はTeams対応
- Veeam、「Azure + Veeamのクラウド移行・データ保護ソリューション」セミナー2月9日開催
- Veeam「AWSのバックアップと復元 - 新バージョンのご紹介」セミナー2月12日開催
- Veeam、GCP対応の「Veeam Backup for Google Cloud Platform」提供開始
- 企業のバックアップの58%が失敗、データ保護の不備がDXの足かせに Veeam調査
- ハイブリッド/マルチクラウド戦略の課題とVeeamがもたらすメリット