AWS、Azure向けに続くGoogle Cloudネイティブなバックアップ/リカバリ製品、無償版も提供

Veeam、GCP対応の「Veeam Backup for Google Cloud Platform」提供開始

文●大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 Veeam Softwareは2021年2月4日、「Veeam Backup for Google Cloud Platform」の一般提供開始を発表した。すでに提供しているAmazon Web Services(AWS)向けMicrosoft Azure向け製品と同様に、Google Cloud Platform(GCP)のクラウドネイティブなバックアップソリューションを提供する。「Google Cloud Marketplace」から入手が可能。

「Veeam Backup for Google Cloud Platform」の一般提供開始を発表(画像は公式ビデオより)

 Veeam Backup for GCPは、GCP上のワークロードを保護するバックアップ/リカバリソリューション。AWS向け、Azure向けのVeeam Backup製品と同様に、ライセンス持ち込み(BYOL)の有償版に加え、最大10VM(仮想マシン)までバックアップできる無償版をラインアップしている。

 同製品はGoogle Cloudネイティブで開発されており、Google Cloud Marketplaceからインストール後、最短数分でデータ保護を開始できる。シンプルなWebインタフェースからバックアップ設定やリカバリ操作が可能。ポリシーベースでGCPのスナップショットを自動化することができ、ユーザーは面倒な操作なしでこまめにリカバリポイントを取得できる。VM単位だけでなくファイル単位でのリカバリ処理も可能だ。

 バックアップ/ポリシー設定ではコストの計算機能を搭載しており、サービスレベルに応じた予算策定ができる。また、バックアップデータは本番環境とは別の環境(プロジェクト、リージョン)に切り離して保存することもでき、ランサムウェア攻撃からの保護にも役立つ。多要素認証にも対応している。

 Veeam製品の特徴であるポータブルなバックアップイメージ(vbkファイル)や「Veeam Backup & Replication」の外部リポジトリとの統合によって、Google Cloud以外の環境(他のパブリッククラウド、オンプレミス)へのリカバリもできる。ポータブルなライセンス「Veeamユニバーサルライセンス(VUL)」に対応しているため、企業のマルチクラウド戦略においても有用だ。

Veeam Backup for Google Cloud Platformのアーキテクチャ(画像はデータシートより)

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