Amazonとの取引においてEDI手順と物流センターのレイアウトを見直した事例
ソリューション導入の決め手
創業130年を超える老舗インテリアメーカーのD社は、インターネット通販にも力を入れており、通販物流も自社の物流センターで問題なく行なっていました。ここ数年、自社製品のブランディングも成功し、売上も拡大していました。
特にAmazonでの売上の伸長が顕著で、毎年前年比150%強の売上を計上するようになりました。当然、物量も売上に比例して増加したのですが、Amazonで販売した製品の出荷は他のECサイト販売分とは業務フローが大きく異なり、作業効率の低下を招いていました。
ECモール、直営のECサイトでの受注は個人別のオーダー毎のピッキング・梱包となり、多頻度小口配送に対応できるように物流センターを整備してきましたが、AmazonではAmazonが全国のFC(Amazonの物流センター)から購入者へ発送します。ベンダーはFCに当日受注分を一括納品します。出荷作業は小口でなく、大口(FCへの納入分をまとめて作業)の作業となり、作業の方法も変わってきます。
D社は今後のAmazon売上拡大を視野に入れ、自社物流センターの改善に取り組みました。FCセンター一括納品に対応するため、トータルピッキングを採用することにしました。アイテム毎にピッキングを行い、仕分け場でFC毎に仕分けていく方法です。これによりピッカーの削減と動線の短縮が実現できます。
また、受注形態もWeb-EDIからSFTP(※)を利用したAmazonEDIに変更することで出荷の準備・報告作業の効率化にも成功しました。FC毎に手作業で処理を行うWeb-EDIと比べてAmazonEDI方式は送受信の自動化が可能で人員削減が見込めます。D社はEDIと物流の改善が必要と判断し、両方の業務をサポート可能な当社の「EOS名人」「検品支援名人」「送り状名人」を導入してAmazonとの取引に対応しました。
このように、Amazonとの取引においてはEDI業務の改善だけでなく、EDIに繋がる業務も合わせて改善することをお勧めします。
(※)SFTP:SSH File Transfer Protocol 暗号化された通信方法の一つ広く利用されているFTP方式とコマンド等が類似している
■このコラム「日本流とは違う、アマゾンのEDIとその対応策」も合わせてご覧ください。
※本ページの内容はユーザックシステムの「業務改善とIT活用のトビラ」の転載です。転載元はこちらです。
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