「Horizon Zero Dawn」でメモリー帯域の差が見えてきた?
そろそろ重量級ゲームでの検証に入ろう。まずは「Horizon Zero Dawn」だが、画質は“最高画質”に設定し、ゲーム内ベンチマーク機能で計測した。
全体の傾向はこれまでの検証と変わらないが、注目して欲しいのは最低fps、特にRTX 2080 SUPER FEとRTX 3060 Ti FEとの違いだ。過去様々なGPU検証において、このタイトルの最低fpsはブレやすいことが判明しているため、3回計測して最低fpsが良い結果を出したものを比較している。
今回の検証では、最低fpsだけはRTX 2080 SUPER FEの方が、RTX 3060 Ti FEや3070 FEよりも高くなった。メモリー帯域の差(RTX 2080 SUPERは496GB/secで、RTX 3060 Tiや3070の448GB/secより広い)が影響していることと推察できる。
今のところRTX 2080 SUPERのメモリー帯域を上回ることができるのはバス幅の広いRTX 2080 TiやRTX 3080といった上位モデルだけなので、こういうメモリー帯域が効くシーンでは、局所的にRTX 3060 Ti FEが不利になる部分もあるということだ。ただし平均fpsではCUDAコア数の圧倒的な差によってRTX 3060 Ti FEが上回っているので、さほど気にする必要はないだろう。
RTX 3070に肉薄する「Assassin's Creed Valhalla」
続いては「Assassin's Creed Valhalla」を使って検証する。画質は“最高”とし、ゲーム内ベンチマーク機能を利用して計測した。
旧世代xx60番台のGPUだとフルHDで平均60fpsを出すことすらできないような重いゲームだが、RTX 3060 Ti FEなら平均75fps、WQHDでも60fpsは出せている。ここで注目したいのは上位モデルRTX 3070 FEとの差が他のタイトルより詰まっていることだ。フルHDだと5%程度、WQHDや4Kでも8%程度にとどまっている。
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