GIGABYTEのGeForce RTX 3070をMini-ITXケースに入れて性能チェック
オーバークロックモデルを
ソフトでさらにオーバークロック
さて、GIGABYTE独自のユーティリティー「AORUS Engine」にあるオーバークロック機能にはAuto Scanがあり、自動的にオーバークロックが可能だ。オーバークロック版なのでほとんどブーストクロックに差はないだろうと思ったが、下記のようにそれなりに上昇した。が、ベンチマークスコアに差はなく、4K解像度でのベンチマークを完走できなかったので、存在を忘れてもいいだろう。
GPU温度は70度前後をキープ
最大消費電力は240W
ここからは高負荷中の温度傾向と消費電力を見ていく。FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク ver1.3を室温24度の状況で30分実行した際にHWiNFO Version 6.32で取得したデータを元にしている。また消費電力についてはワットチェッカーでシステム全体の消費電力も計測した。なおアプリケーションの設定は、上記ベンチでDLSS on時と同様で、電源設定は高パフォーマンスだ。
温度から見ていくと、下記のグラフの通りGPU(黄色い線)は70度前後になり、そこからはみ出ることはなく、管理がしやすい印象だ。CPUやストレージへの影響も軽微であり、吸排気をしっかりしておけば、温度面は気にせず長時間のプレイにも支障はないだろう。
またGeForce RTX 3070 EAGLE OC 8Gに搭載されている3基のファンは2400rpmとなっていたが、吸排気ファンの騒音に紛れていたため、ファンの回転数上昇を感じることはナシ。グラフでもわかるが、ベンチマーク停止直後から一気に温度が下がっており、冷却と騒音のバランスは良好だ。
次は、消費電力を見ていこう。GeForce RTX 3070 EAGLE OC 8Gのピークは240Wだった。CPUやマザーボード、拡張ボードなどによりシステム全体の消費電力は変化するが、今回のテスト環境では最大で399.5W。GeForce RTX 3080と比べた場合、とてもマイルドな消費電力であり、750W電源を用意しておけば余裕を持った運用ができる。なお、電源設定を「省電力時」にした時のシステム全体のアイドルは82Wだった。