前へ 1 2 3 4 5 次へ

格安自作PCの性能をGIGABYTEマザーで検証

インテルのチップセットはB660とH610のどっちがいいの?

文●宮里圭介 編集●北村/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 単純にソフトが動けばいい、というのであれば、ノートPCを買うのが手っ取り早い。しかし、高性能なゲーミングPCが欲しいとなれば、高速なCPUとビデオカードが必要になるため、デスクトップPCの方が有利になる。

 デスクトップPCの中でも、最新のCPUやビデオカードといったパーツをいち早く試せることから、PC好きな人に人気があるのが自作PCだ。気になるパーツの増設・換装が自由にできることから、毎週のようにパーツを交換するようなPCいじりを趣味にしている人も多い。

 趣味としてもおもしろいが、詳しくなればちょっとした故障は自分で直せるようになるため、修理に出している間PCが使えない……といったトラブルを回避できるという実益もある。

 もちろん性能を追求するだけでなく、好みのPCケースを選ぶのも自由だし、ライトアップに凝るのもアリだ。パーツひとつずつ、それこそネジの1本までトコトンまでこだわれるのが、出来合いのノートPCやデスクトップPCにはない楽しさだろう。

 純粋に自作PCに興味がある、PCのハードウェア知識を深めたい、限られた予算でなるべく高性能なPCが欲しいなど、自作PCを始めるキッカケはいろいろあるが、初心者向けの自作としてオススメなのが、「コスパ重視の格安エントリーPC」。失敗しても金銭的なダメージが小さいというのもあるが、最小限のパーツで構成することで、自作しやすいというのが一番の理由だ。

 最低限必要となるのは、CPU、CPUクーラー、メモリー、SSD(もしくはHDD)、マザーボード、電源、PCケースの7つ。これ以外にOSやマウス、キーボードなどもあった方がいいだろう。

 CPUやメモリー、SSDなどは分かりやすく、比較的製品を選びやすいのだが、意外と難しいのがマザーボード。ATXやマイクロATX、Mini-ITXといったフォームファクター(サイズやレイアウトの規格)、LANなどのオンボード機能、対応CPUやメモリー、電源回路、スロット数など、同じような製品に見えても、比べてみると意外と違う部分があるからだ。

 こういった違いの中でも微妙に分かりにくいのが、チップセットの違いだ。

第12世代Coreプロセッサー向けチップセットの違いを知る

 チップセットの役割は、CPUに内蔵されていないインターフェースを拡張し、パーツや周辺機器を接続可能にすること。マザーボードはこのチップセットを搭載し、CPUと各種パーツとを繋ぐ、橋渡しとなる存在だ。

Z690チップセットのブロック図。チップセットは、CPUにないサウンドやWi-Fi、LAN、SATA、USBといった機能や、拡張スロットで使われるPCI Expressなどを提供している

 このチップセットは多くの種類があり、最新の第12世代インテルCoreプロセッサー向けとなるインテル600シリーズだけでも、9種類がラインアップされている。組み込みやビジネス向けといった特殊用途のものを除き、一般的に採用されることが多い4種類の主な違いを並べてみよう。

各チップセットの比較表
  Z690 H670 B660 H610
CPUオーバークロック 対応 非対応 非対応 非対応
メモリーオーバークロック 対応 対応 対応 非対応
PCI Expressリビジョン 4.0 4.0 4.0 3.0
PCI Expressレーン最大数 28 24 14 12
USBの対応 4×USB 3.2 Gen2x2
(20Gbps)
2×USB 3.2 Gen2x2
(20Gbps)
2×USB 3.2 Gen2x2
(20Gbps)
2×USB 3.2 Gen2x1
(10Gbps)
SATAポート数 8 8 4 4
RAID対応 PCIe/SATA PCIe/SATA SATA 非対応

 性能だけを見るとCPUのオーバークロックにも対応するZ690が魅力的だが、これを搭載したマザーボードはハイエンド向けとなるため、価格も2万円以上と高めだ。コスパ重視の格安エントリーPCであれば、B660、もしくはH610搭載の1万円台前半で買えるマザーボードを狙いたい。

 ここで気になるのが、H610はPCI Expressのリビジョンが3.0、さらにUSB 3.2 Gen2x2やRAIDに非対応で、明らかにB660と比べると見劣りしてしまう点だ。

 しかし、よく考えてみると、コスパ重視であればビデオカードは搭載せずにCPU内蔵のグラフィック機能を利用するし、SSDも廉価なPCIe 3.0×4接続のものを選びたい。さらに、現状USB 3.2 Gen2x2の使い道がほとんどないことなどを考慮すると、見劣りはしているものの、実質的に影響がないともいえる。

 一番困るのは、チップセットによってPCの性能が大きく変わってしまう可能性があること。こればかりは実際に試してみなければわからない。

 そこで、B660搭載の「B660M D2H DDR4」(実売1万4000円前後)と、H610搭載の「H610M S2H DDR4」(実売1万2000円前後)の2つのマザーボードを使い、どのくらい性能差があるのか検証してみた。

前へ 1 2 3 4 5 次へ

過去記事アーカイブ

2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
11月
12月
2017年
08月
2015年
04月
09月
2014年
10月
2010年
01月
02月