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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第32回

【鉄板&旬パーツ】Power Limitカスタマイズで消費電力大幅ダウン! GeForce RTX 3080のクロックをイジってみた

2020年10月18日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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 NVIDIA「GeForce RTX 3080」の発売解禁から1ヵ月。相変わらず品薄ではあるが、チラホラと秋葉原の店頭に入荷しており、Amazonや、ヨドバシカメラ.comでも取り寄せではあるが、注文が可能(10月12日時点)になるなど、入手性は徐々に改善している。

 筆者は9月17日の夜間販売(22時解禁)に、栃木県日光市から参戦し、運良く狙っていた「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity」をゲット。4Kゲーミングを可能にするパフォーマンスを遺憾なく発揮し、解像度3440×1440ドット、レイトレーシング盛々の画質最高品質で「CONTROL ULTIMATE EDITION」を90fps前後(G-SYNC 100Hz駆動液晶ディスプレー)でプレイしている。

「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity」。3連ファンの大型GPUクーラーを搭載する

 そんななか出てきたのが、GeForce RTX 3080/3090でのデスクトップクラッシュ問題だ。これは2000MHzオーバーのGPUコアクロックで動作した際に、突如ゲームがフリーズ(クラッシュ)するというもの。

 GeForce RTX 3080のNVIDIAリファレンスブーストクロックは1710MHzになっており、オーバークロック仕様の製品でもデフォルト設定でGPUコアクロックが2000MHzを上回るのはまれで、RTX 3000シリーズの安定性向上が向上されたドライバー(GeForce 456.55 Driver以降)も提供されているが気になるところだ。

 10万円アンダーで、GPUクーラーを取り外して水冷化しても、クーラーを元に戻せば保証を受けられるのが魅力の愛機「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity」を使って、新旧ドライバーの差など、いろいろと試してみたのでお届けしていこう。

GPUクーラーを固定するネジがシールで封印されていない。物理破損や、冷却液洩れによる腐食、破損時はNGだが、本格水冷化してもGPUクーラーを元に戻せば無償修理を受けられる

ブーストクロックはNVIDIAリファレンスクロックの1710MHzなる

ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinityに対応するウォーターブロックが、おなじみのEK Water Blocksから11月ごろに発売予定になっている

2000MHzオーバーで確実に止まる

 筆者所有の「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity」のGPUコアクロックは、瞬間的に1900MHz台までアップすることはあるが、おおむね1800MHz台で推移しており、当然ながらゲーミング中にフリーズ(クラッシュ)することは皆無だ。

 ただ、「MSI Afterburner」(4.6.3 Beta 2)を使って、手動でPower Limitや、コアクロックを設定して、ブーストクロックが2040MHz~2080MHz程度になるように、オーバークロックすると話は一変。GPUクーラーファンの回転数を100%に設定し、GPUコア温度を50度台に保っても、確実にフリーズ(クラッシュ)してしまいブラックアウトしたゲーム画面から、デスクトップ画面に復旧することも、ままならなくなった。

ゲーム画面がフリーズしてもGPU負荷は継続。デスクトップ画面に戻ることもできず、強制再起動することに

 筆者の環境で試した限りでは、最新の「GeForce 456.71 Driver」でも、2000MHzを超えるようにオーバークロックすると症状が発生。どうも2040MHz辺りに超えられない壁が存在しているようだが、リファレンスブーストクロックの「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity」を、デフォルト設定で使う限り、まったく問題ない。

 あくまでも筆者所有の「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity」を使った際の結果だが、致命傷ではないだろう。むしろ、画面にXOのような文字が大量に表示され、症状発生=メーカー修理直行だったGeForce RTX 2080 Tiの“XO問題”のほうが深刻な問題だった気がする。

Power Limit 105%、GPUコアクロック+100MHz(ブーストクロック1810MHz)に設定することで、クロックは2080MHz程度まで伸びた

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