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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第248回

米軍レーションは1250kcalの高カロリー! ディナーのような豪華さです

2020年10月11日 17時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506) 編集● ASCII

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開けてしまったのはもったいないから食べます

 前回(第247回「謎の異臭!? 米軍のレーションを箱買いしたらハズレが混ざってました」)のとおり、購入した米軍の携行保存食MRE(MEAL, READY-EAT)ケースAから異臭がしたので、ダメになっているのがあるんだろうということでチェックをしてみました。

箱からパッケージを全部出してチェック。パッケージに鼻を近づけてニオイを嗅いでみるとダメそうなのがちらほら

 特にニオイが強いパッケージがいくつかあったので、それらは開封して確認。結果、一番ニオイがしていたNO.8ミートボールがNGでした。メインディッシュであるミートボールのレトルトパックが破損し、腐敗してしまったようです。外側のパッケージにも小さい穴があったので、どこかにぶつかったりしたのかもしれません。

シール部分は手で両側に開くだけで開封できるようになっています。アヤしそうだったNO.1とNO.8、NO.12は開封してチェックしました

 NO.1とNO.12もニオイがしていたものの、封はちゃんと閉じたままだし破れたり穴が開いていたりということはありませんでした。ただ、MREのパッケージは真空パックほどギュッとなっていないし、ポテチなどのように膨らんでいるわけでもないので、見たり押したりしても密閉度がいまいちわかりません。パンパンに膨らんでいたらそれは腐敗ガスで中がヤバいことになっているんでしょうけど。

 で、開けてみたわけですが、どうやらNO.8のニオイが移っていただけのようで、中は無臭。中に入っているそれぞれの個別パックも特に問題ナシです。

 NO.8を捨てたら箱の異臭も消えたし、ほかのパッケージも大丈夫そう。ただ開封してしまったNO.1とNO.12は何とかしないといけません。といっても捨てるか食べるかの二択なので、もったいないから食べるに決まってます。できればキャンプ場で食べたいところですが、そんな時間はなかったので自宅でガッツリいきました。

NO.8に続いてちょっとアヤシかったNO.1とNO.12。両方とも開けてしまったので食べようと思います

NO.1のメインディッシュはチリビーンズ

 まずはNO.1から。フードファイターじゃないんで両方は絶対無理ですからね。NO.12はまた後日。

 NO.1のメインディッシュはCHILI WITH BEANS。チリビーンズです。パッケージのメニュー名の下には『(CHILI AUX HARICOTS ROUGES)』と書かれていて、どこかの国の言葉でチリビーンズっていう意味なんだろうなと調べてみたらフランス語でした。ほかのメニューもみんな同様にフランス語が併記されているんですけど、なんでフランス語なんですかね。フランス人はこんなの食べなさそうなのに。

中は個別にパッケージングされています。メインのチリビーンズのほか、パンとクラッカーが2種、チーズスプレッド、オレンジジュース、コーヒーなど

1 CHILI WITH BEANS
2 CORNBREAD
3 CHEDDAR CHEESE CRACKERS
4 VEGETABLE CRACKER
5 PAPERBOARD SLEEVE
6 FLAMELESS RATION HEATER
7 CHEESE SPREAD
8 SPOON
9 ACCESSORY PACKET A
10 ORANGE FLAVORED NO FRUIT JUICE
11 BAG, HOT BEVERAGE

 メインディッシュのチリビーンズのほか、サイドディッシュやドリンクの粉末、スプーンなどが入っています。

中身を出してみました。米軍払い下げ品のトレーが似合います

 キャンプ場なら洗い物を減らすためレトルトパックからそのまま食べちゃうところですが、家なのでトレーに出しました。トレーは米軍の払い下げ品なので、自宅とはいえなかなかいい雰囲気と思います。

本格的なチリビーンズと豊富すぎるサイドディッシュ

 メインディッシュのチリビーンズは豆が潰れたり溶けちゃったりしていなくて、かなりちゃんとしたチリビーンズという印象です。ちょっと日本人には馴染みのない味と香りな気もしますけど、辛口で結構ワタシ好みだったり。

メニューNO.1のメインディッシュ、チリビーンズ。思った以上のチリっぷりで、辛口といってもいい感じ

 ただ、人よっては「辛すぎる」って感じるかもしれません。兵士なんて水を持ち歩くのが大変なのに、がぶ飲みしたくなったりしないんだろうかとちょっと心配になるぐらいです。

CORNBREAD。トウモロコシの粉で作ったパンです。結構甘め

 サイドディッシュのひとつ、コーンブレッド。日本ではあまり食べる機会がないですけど、アメリカではポピュラーな食べ物だそうです。原料は名前のとおりトウモロコシの粉。

 ブレッドっていうから、コーン風味の食パンみたいなものでサイドディッシュの中でも主役級なんだろうと思ったんですけど、どっちかっていうとしっとり系のケーキみたいな感じでした。甘かったですし。

CHEDDAR CHEESE CRACKERS。がっつりチーズ味のプレッツェルです

 チェダーチーズが入ったプレッツェル。これもまたチーズが濃厚で、わりと濃いめの味付けです。

 MREのメニューはNO.1〜NO.24の24種類あり、メインディッシュがそれぞれ異なりますが、サイドディッシュの中には共通のアイテムも存在します。そのひとつがこのプレッツェル。SNACK FOODS, CHEESE FILLEDという名称で、メニューNO.1とNO.15に入れられています。プレッツェルのほかチェダーチーズとペパロニのピザ風クラッカーもあるので、ランダムでどちらかが入っているのかもしれません。

VEGETABLE CRACKER。そのまま野菜クラッカーですね

 さらにもうひとつ野菜のクラッカー。ようやく薄味登場です。とてもプレーンな味なので、これがサイドディッシュの中心なのかもしれません。NO.1に入っているチーズスプレッドを塗って食べても美味しかったです。

チーズスプレッドはペースト状のチーズ。野菜クラッカーに合います

 それにしてもパンとプレッツェルとクラッカーってサイドディッシュが多すぎません? 運動量の多い米兵にはちょうどいいんですかね。そんなに動かないしガタイもよくないし若くもないおじさんにはちょっとヘビーでした。

メインディッシュは温めて食べられます

 チリビーンズは冷たいままでも食べられますが、温めた方が断然おいしく、そのためのヒーターが用意されています。それがFLAMELESS RATION HEATER。FLAMELESS(炎がない)という名称のとおり、火を使わずに温められるヒーターです。

FLAMELESS RATION HEATERにメインディッシュを入れ、水をラインまで注いだら5の紙製スリーブに突っ込みます。1分ほどで温かくなり始め、10~15分間で食べごろに

 ヒーターの中にはマグネシウムと鉄、塩が混ぜられたパックが入っていて、水と反応して熱が発生。 開発時に軍が要求したスペックは8オンス(226.8グラム)のメインディッシュの温度を12分で華氏100度(摂氏38度)上げられるというものだったそうで、15分ほどの間約60度の温度を保ちます。

 レトルトパックの外側を温めるので多少汚染されている水でも使えるのはいいんですが、このヒーター、使えなくなってることも結構多いんですよね。今回も3つ試して、1つは十分に温まらず、1つはほんの少し温かくなった程度でした。微妙な水分でゆっくりとした反応をしちゃうのかなぁ。

コーヒーや調味料、ガム、マッチなども入っています

 トレーの右上にあったのは、ACCESSORY PACKET Aに入っているコーヒーです。

ACCESSORY PACKET Aの中身。コーヒーや調味料、手拭きなどが入っています

 ACCESSORY PACKETは塩などの調味料や手拭きなどが入った共通アイテムで、ABCの3種類があります。メニューNO.1に入っているのはAで、中身はコーヒーとコーヒークリーム、砂糖、塩、ホットソース、ガム、手拭き、ペーパー、マッチとなっています。

 コーヒーはインスタントです。まずBAG, HOT BEVERAGEに水を入れてメインディッシュと一緒にヒーターで温めてお湯を作ります。4〜6分でお湯になったらコーヒーの粉を入れれば完成。そのままでは熱くて持てないので、PAPERBOARD SLEEVEに戻してSLEEVEを持って飲みます。スタバとかのカップスリーブみたいな感じですね。もっとも今回は普通にお湯を沸かして作りました。家ですからね。

 そういえば1980年代のMREではこのアクセサリーのパックにタバスコの小瓶が入っていたんですが、いつの間にかなくなってしまいました。ちゃんとタバスコの形をしていて可愛くてよかったのになぁ。今では考えられませんが、もっと前はタバコが入っていた時代も。

めちゃくちゃ高カロリーなのです

 金属カップに入っているのはオレンジジュースです。

粉末のオレンジジュース。懐かしい味

 これも共通アイテムで、BEVERAGE POWDER, CARBOHYDRATE FORTIFIEDという名称がつけられています。炭水化物強化飲料粉末ってとこですかね。ちょっと強そう(笑)。

 メニューNO.1〜3、8、16、18、21に入れられていて、種類はLEMON-LIME、ORANGE、TROPICAL PUNCHの3つ。NO.1に入っていたのはオレンジでしたが、これもプレッツェルと同じくランダムなのかもしれません。

 ジュースに炭水化物が添加されているのは、1パックの栄養素を規定の数値に合わせるため。MREは1パックが平均1250kcal(タンパク質13%、脂肪36%、炭水化物51%)と規定されていて、これで1/3日分。つまり1日3750kcalと想定されていることがわかります。農水省では成人男性の必要エネルギー量の目安を1日2200±200kcal、運動量が多い人でも2400〜3000kcalとしているので、それに比べると相当高カロリーです。それだけ激しく動くってことですよね。

 サイドディッシュがメニューナンバーによって異なるのは、完食した時に1250kcalにするためで、メニューによってはチョコバーやキャンディーなどが付いてくることもあります。

 次回はメニューNO.12を食べ尽くします!

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