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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第247回

謎の異臭!? 米軍のレーションを箱買いしたらハズレが混ざってました

2020年10月04日 17時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506) 編集● ASCII

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ひさしぶりに米軍のレーションを箱買い

 久しぶりに米軍の携行保存食MRE(MEAL, READY-EAT)を買いました! 以前MREを紹介した時(第24回「軍用無線機イベントで食べたレーションがメニュー豊富で美味」)から4年5ヵ月ぶり3度目の購入です。

久々に米軍の保存食MREを1箱購入。ケースA、Bの2種類あるうち、メニューナンバーが1〜12のケースAです

 買ったのはケースA 1箱。MREはNO.1〜12が入ったケースAとNO.13〜24が入ったケースBがあって前回は両方買ったんですけど、今回はBが品切れだったのでAだけです。

比較的新しい2018年1月製造でした

 MREの品質保持期限は製造から3年。それを過ぎたものが廃棄品として放出されることがあるんですが、別の理由から期限前のものが出回ることもあります。今回のもそのパターンで、箱に記された品質保持期限を見ると、まだ3年経っていませんでした。

箱には製造年月日と検査日が記されています

 箱には内容に関するデータが3行に渡って印字されています。上から順に見ていきましょう。まずは1行目。

DATE PKD/LOT 8025-01

 PKDはpackedの略で梱包日。製造年月日です。LOTはロットナンバーで、数字はハイフンの前4桁が年月日、後ろの2桁がロットナンバーになります。

 年月日は最初の1桁が年を表わしていて、8は2018年。冷蔵すると品質保持期限が延びるものの、最長でも5年らしいので1桁あれば十分です。もっとも放出品はめちゃくちゃ古いものかもしれず、これを見ただけじゃ2018年なのか2008年なのか、はたまたもっと以前のものなのか、わからないんですけど。

 続く3桁の025は日付。1月1日を001とした通し日数で、025は25日目なので1/25になります。つまり2018年1月25日製造ということですね。ロットナンバーは01。2018年のファーストロットです。

品質保持期限は2021年1月

 次は2行目。

INSP/TEST 01-21 08:56

 INSPはinspectionの略で検査日のこと。標準の品質保持期限である製造から3年後の年月が印字されています。

 01-21は2021年1月。つまりこれを買った2020年9月の段階では製造から2年8ヵ月しか経っていないということで、まだ品質保持期限内であることがわかります。

 さっき、放出品の場合は製造年月日を見ただけじゃいつのものなのかがわからないと書きましたけど、実はこのとおりここを見ればわかるんですよね。なんでこっちは2桁あるんだろう。

 その後ろの08:56も謎です。普通に考えたら時間ですけど、そんなに細かく指示するっておかしいですよね。製造した時間がそのまま印字されてるのかな?

 なお、ここに記した表記方法はTHE WORNICK COMPANYというメーカーのものです。ほかにAmeriQualやSOPAKCOなど複数の会社が供給しているので、各社で多少異なるかもしれません。

MENUS 1-12 CASE A

 3行目のこれはもう見たまんま。メニューNO.1〜12が入ったケースAという表示です。

管理状況によっては品質保持期限が短くなることも

 箱の横には、米軍の物資の流通や備蓄、補給などを管理するDLA(アメリカ国防兵站局)による注意書きが書かれています。

箱の横には品質保持期限に関する注意書き

 この注意書きで重要なのは製造の日付のみで使用可能かどうかを決めてはいけないとしている点。高温になればなるほど劣化が早く進むため、適正な温度と湿度で保管されていなかった場合、品質保持期限が3年より短くなるかもしれないのです。

シールでわかるパッケージの鮮度

 保管時の規定の温度は華氏80度。摂氏だと約26.7度です。日本の夏だと完全に超えてしまいますよね。製造から2年8ヵ月となると微妙なところです。

 でもそれじゃ結局食べてもいいのかどうかがわからず、困っちゃいます。そこで日付とは別に用意されているのが、鮮度チェック用のインジケーターです。

鮮度を色の明るさで表示するFrash-Check indicator。この状態ならギリギリ食べても大丈夫そうです

 これはFresh-Check indicatorというもの。2cm角ほどのシールで、二重の円が描かれています。

 真ん中の丸の色は、最初は周囲のリング状の部分よりかなり明るい色になっています。この丸が熱に晒されていると徐々に暗くなるようになっていて、明るさがリングと同じになった時が品質保持の限界。リングより暗くなったら、もう飲食には適しません。時間と温度の積算なので、通常より高温に晒されるとそのぶん早く暗くなるようになっています。

 購入したMREは、シールの丸の部分がリングより少し明るいので、品質保持期限内ということになります。

悪くなっているパックがありました

 でもそうなると、じゃあなんで放出されたのかって話になりますが、実はこれが届いた時から少し異臭がしていたんですよね。この感じだと少なくとも1個はパッケージも中のレトルトパックも破れてダメになっているんだろうなーと。たぶんこのニオイが原因で廃棄されたんだと思います。

メニューNO.8のMeatballs in Marinara Sauceは、メインのレトルトパックが破れてダメになっていました。美味しそうなのに残念

 全滅の不安を抱えつつパッケージに鼻をくっつけてアヤシイのをいくつか開けてみたところ、レトルトパッケージが破れて中身が出てしまっているパックを発見しました。NO.8のミートボールがアウトです。

 そのほかの開封したパックは外側にニオイが付いただけのようで、袋の中はニオイもなく特に問題なさそうでした。また、箱を数日間放置しておいたら異臭はほとんどしなくなったので、幸い被害はこれ1個みたいです。

 こういうことがあるからMREはあくまでもコレクション用で食べるなら自己責任でって言われるんですよね。ダメになっているパッケージを見たのはこれが初めてなので、結構平気だとは思っているんですけど。

 それにしてもこんなチェック、1箱だからいいですけど、何千何万とストックしている軍では現実的ではありません。時間も人手もかかるし、そもそも開けてしまったらすぐに消費するしかなくなってしまうから、1個1個チェックなんかせずにとっとと廃棄ってなりますよね。

 開けちゃったからには食べなくちゃっていうのはウチも同じなので、ミートボール以外の開封済みパックはそのあとおいしくいただきました。次回はそのお話を。

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