●セグウェイよりスポーツ的 まさに電動スケボー
というわけで説明を受けて乗ってみました。うぇっへっへっへ(謎の笑いが出る)。搭乗時の足元は長ズボン、靴はソールがフラットですべりにくい、スケーター向けのスニーカーなどが望ましいです。メーカー推奨装備はヘルメットと手袋、そしてエルボーガードとニーガード。都内の公園で開催された試乗会ではメーカー貸与の手袋などを装着して乗りました。
やや広めに足のスタンスをとり、「ハ」の字にしてボードにのせると、すぐスーッと前に動きはじめます。最初はうまくバランスがとれず「おっとっと」と後ろに倒れそうになりながら降りますが、すると、その場でWALKCARが停止。スケボーのように吹っ飛んでいかず安心です(写真は記者とは別人です)。
慣れてくると、後ろに重心をかけると減速、前に重心をかけると加速という感覚がつかめてきます。さらに左右に重心を移して曲がるコツも徐々につかめてきます。最初は時速6kmの「歩行アシストモード」から始めましたが、時速が上がらないと曲がるのは難しく、「ノーマルモード」「スポーツモード」と、徐々に最高時速を上げていくことになりました。最初、結構怖いです。
スポーツモードは「速い!」と感じるスピードですが、20分も乗ればスムーズに曲がれるようになりました。カーブと減速ができるようになると、途端に面白くなってきます。意思だけで空を飛ぶような万能感が出て「やっばい!」となり、人馬一体というか「人板一体」の感覚が得られます。
最初は「セグウェイみたいなもんかな」と思っていましたが、操作感はもっとスポーツ的で、まさに「電動スケボー」というのがふさわしい感覚でした。
いちばん興奮したのは最高時速16kmのまま曲がっていけること。最高速度のまま赤いカラーコーンの周囲にツーッと円を描くようにして回れたときには、思わず「うおおーっ!」と声を出してしまいました。この感覚を味わえるだけで20万の価値があると思ってしまうほど。1時間程度の試乗会を終えるのが惜しくなり、「あと1回」「これが最後」「これはおまけで……」と日が暮れるまで粘り続けてしまいました。電池が切れなかったらもう永遠に遊べます。